シダトレン（スギ花粉舌下液、鳥居製薬から発売） スギ花粉症舌下免疫療法 STEP1 診断と治療提案 １、シダトレンによる治療の対象はスギ花粉症の患者さんである。 １） 問診 シダトレンによる治療の対象はスギ花粉症の患者さんである。 診断には問診が重要。毎年スギ飛散期にくしゃみ、鼻のかゆみ、鼻漏、鼻閉の典型 的鼻症状を融資、時として目のかゆみなどの眼症状を伴う場合、スギ花粉症である 可能性が高くなる。 ただこういう患者さんが全員シダトレンの治療を受けられないことを以下に書いて おきます。 ２） 年齢 スギ花粉症患者 成人および12歳以上の小児 ３） 受けられない患者さん ●病因のアレルゲンがスギでない患者さん ●本剤の投与によりショックを起こしたことがある患者さん ●重症の気管支喘息患者 ●悪性腫瘍、または免疫系に影響を及ぼす全身性の疾患（たとえば自己免疫疾患、免疫複 合体疾患 または免疫不全症など）のある患者さん、 ４） 治療に際し注意が必要な患者さん ●本剤の投与またはアレルゲンエキスによる診断・治療・あるいはスギ花粉を含む 食品の接種などによってアレルギー症状を発現したことにある患者 ●気管支喘息患者 ●妊婦 産婦 授乳婦 ●高齢者（65歳以上） ●非選択的β遮断薬服用患者 ●全身性ステロイド薬投与の患者 ●スギ花粉以外のアレルゲンに対しても反応性が高い。 ２、対象患者を適切に選択 ●皮膚反応テスト スクラッチテスト 皮内テスト ●特異的Ig E抗体検査 ３、アレルゲン免疫療法についての説明 ●自然経過を改善させることが可能な治療法です。 ●アナフィラキシーなどが発現するリスクがあります。 ●治療は長時間かかります ●すべての患者に効果が期待できるわけではありません。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。