トップページに戻る・年中慢性的な鼻炎に困っています。花粉の種類ごとの予防・対策は？ 慢性的な鼻炎といってもいろいろありますが、この場合年中、鼻水がたえない、 あるいは年中鼻が詰まる場合で書いておきましょう。まずは耳鼻科に行った方 がいいとは思います。 ●本当に「ほかの花粉のために鼻がおかしいか」これは一度耳鼻咽喉科に行か れて「抗原（アレルギー性鼻炎の元になる物質。杉花粉症なら杉ですね）を調 べてもらう」花粉ごとといっても、その原因が花粉でないことも多いのです。 年中ならハウスダストもありますし、また季節が変わってのかカモガヤやブタ クサもあります。 ●「慢性副鼻腔炎になってないか」 この２つを必ず耳鼻咽喉科で調べていただきましょう。 では参考になる場合を書いておきましょう。 何年も杉花粉症と付き合っている方には『毎年２月末から３月になると悪くな るのに、今年は１月上旬から鼻がすでに詰まっている』『花粉症の季節が終わ っても鼻が詰まる』『秋につまりだした』いろいろあります。季節はずれの鼻 詰まり（杉花粉症に限って）についてこういうこともあります。 １）いつもより少し前の季節、正月ごろからおかしい。シーズン前からおかし い。 １、風邪症状を伴う・・・鼻炎かも知れませんが、風邪かもしれません。 体温測定も怠らないよう。そこから副鼻腔炎（ちくのう）になっていることも あります。細菌性の副鼻腔炎もあります。 ２、１月より鼻がおかしい・・・暖冬の場合杉は結構晩秋から冬にかけて暖か い地方では飛んでいます。ある一定基準以上の飛散で飛散日が決められていま すが飛散ゼロといっても、実は基準に満たないというだけでまったく杉花粉が 飛んでない訳ではありません。 ３、ほかのものにアレルギーが起こっている。かもがや、ぶたくさ、ハウスダ ウトに対してなど、ある年から起こる花粉症や鼻炎も問題になっています。 秋から冬にかけての花粉症が続いていたり、そこから慢性副鼻腔炎になること もあります。できたら３年か４年ごとに抗体は調べ直したほうがいいのです。 ２）シーズン、あるいはシーズンを過ぎても、特に鼻がつまる。 １、いつもの齢より鼻が詰まりが激しいし、頭が重い。 副鼻腔炎ではないでしょうか？花粉が飛ぶ前に１のような杉以外からのアレル ギー性鼻炎の延長、あるいは風邪から起こってる事も あります。そこに杉花粉が加わり一層苦しくなることもあります。 細菌性とアレルギー性副鼻腔炎の方の関与が考えられます。 ２、いつもの齢より薬の効果が弱い。 特に毎年市販の点鼻薬を飲まれたり市販の点鼻薬で血管収縮剤系の『鼻のとお りをよくするような薬』を使っていたら、病院の薬では、一見ものたりなく思 うこともあります。これは、病院で出す薬はゆっくりとした効果とかあるいは 予防効果をねらったり、あるいは（副作用がある）血管収縮剤系点鼻薬でない 事があります。そのため即効性より持続性をねらうために市販でない病院の薬 はシーズン前から飲むことを進めます。 ３、また推定ですが、その前年に１本で１シーズン効果があるという筋肉ステ ロイドの注射（これはあまり好ましくないものです。アレルギー学会や耳鼻科 で認められてない治療です）をすると翌年症状が強くなる可能性のある『リバ ウンド』も関係ないかとも言われています。 ３、それからやはり杉の飛散量が多いこともあります。また杉にもう一つ何か 抗原になる花粉もミックスされて強く思うこともあります。 ３）シーズンオフ 花粉の季節が終わったのに鼻が詰まる。 １、市販の点鼻薬で血管収縮剤系の『鼻のとおりを良くするような薬』を使っ ていたら、点鼻薬性鼻炎で鼻の粘膜腫脹が収まらないこともあります。これが 非常に多いのです。 ２、副鼻腔炎が花粉症の季節に起こってそのままである。これは必ず耳鼻科で 相談ください。細菌性とアレルギー性副鼻腔炎の両方の関与が考えられます。 ３、ほかに４、５月に起こる花粉症が起こり始めた。 花粉症は杉だけでないので、こういう場合一度抗原をしらべられたら ５月のかもがや などの雑草アレルギーが起こってることもあります。