【アレルギー性鼻炎 ブロンカスマ・ベルナ】
アレルギー疾患に使われるブロンカスマ・ベルナ治療について書いておきましょう。
これは三和製薬から出ています薬品です。注射1ミリ当たり8種類の菌体及びその自家
融解物質を使ったものです。
気管支ゼンソク、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎に適応があります。『非特異的減
感作療法ないし非特異的免疫療法剤』として作用するものです。どういうことかとい
いますと、杉なら杉という特定の物質に減感作療法をしますが（特異的減感作療法）
その場合杉だけに免疫力をつけるものです。しかしブロンカスマ・ベルナなどは特定
の物質にでなく、ある別個の物質に対して体に免疫力をつけることでほかの全体の体
の免疫力を増やし、結果的にアトピーなどのアレルギーを軽快させるものとしてご理
解ください。
ただ耳鼻科では維持量に達するまで週1から2回来ていただき少ない量から注射してい
きます。やり方は減感作療法と同じく1回0.02ミリ(リットル)から0.3ミリの間からス
タートして週1回から2回皮下注射します。段々濃度をあげていって(漸増療法)1ミリ(
リットル)まで徐々に増量していきます。
ただ途中でその皮膚発赤が40ミリ（センチ）以上になった場合はそれ以上は増量しま
せん。最高維持量1ミリ（リットル）までとして上げ、維持量1ミリ（リットル）を数
カ月継続します。
こうして体の免疫力を、この内容物に対して上げることで全身で上げていくやり方です。
ただこの維持量に達するまでは、大抵週1回ないしは2回ほどは
通院して注射液を増やす必要があります。
なお維持量1ミリに達したら数カ月継続して（この間は大体2から4週に1度です）後状
態を見ていきます。しかも結果的には万能ではありませんし、しかも維持量に達すると
いうまでが繁雑に通院する必要があるので、とある皮膚科の先生の話では今はなかな
かうまく行かないようです。
というわけで『これが間違いなく抗原、抗体だから』という特定物質に対する特異的
減感作療法とやや違って（たとえば、ハウスダストアレルギーと確定してる方に段々
ハウスダストアレルゲンエキスを増やすことでハウスダストへの抵抗力をつけて行く
のが『特異的』なら、非特異的とは、特定の物質ではないと言うことです。)
やはり『もしかして効くかもしれない』になるかも知れません。後は維持量にもっていけるまで
に、通院可能かとか具体的なことは一応これらを基礎知識として、また先生に具体的な
通院などをお聞きになればいかがでしょう。
副作用としては過敏症やゼンソク発作の誘発などもありますが
治療してくれてる先生の元でコントロールされてたら大丈夫と
は思います。
まず大体初回0.3ミリ、
2回目(つまり2週目)0.5ミリ、
3回目0,7ミリと増やし（週1回）ずつ4回目から
1、0ミリを維持量として約10週間週1回この維持量を続けるのを目安としますが、維持
量1ミリに達したらこのように数カ月継続した後この後大体2から4週に1度の投与を長
時間継続して行うと言う治療が一般的(耳鼻科、アレルギーなどでは)です。アトピーで
は若干違う面があるかもしれません。
また特異的減感作療法(前に書いたハウスダストなど)の併用として少なめの量(0．2
ミリ)を長時間継続するやり方もあります。(効果が増強するようです)
ただ、それでもまずこのブロンガスマ・ベルナ皮内テスト陽性であることとかそれと
出来たら検査(特にIgE抗体などの値)をきちんと計られることが大切でしょう。
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