【アレルギー性鼻炎 杉花粉症トピックス お米を食べて花粉症を防ぐ実験】
2003年2月22日までに
慈恵医大の斎藤三郎助教授らが成功した実験より。
杉花粉症の原因になる物質の遺伝子を組み込んだ米をマウスに食べさせ、
杉花粉症の症状を引き起こす免疫の働きをおさえることに成功しています。
食べる減感作療法(花粉症治療)に道を開く成功です。
杉花粉症の原因タンパク質の遺伝子を組み込んだ稲を作り、このタンパク質を
含む米を作りました。
それをマウスに食べさせた後杉花粉症の原因タンパクに触れさせた後免疫細胞の
中心となるＴ細胞の増殖がこの米を食べなかったマウスの約１／３に押さえられて
います。
Ｔ細胞に連動して動く免疫細胞であるＢ細胞（免疫グロブリンで花粉症の
原因になるＩｇＥが関与してきます）、この働きも抑制されて花粉症の治療に
つながる効果が見られています。
が、遺伝子組み換え食品を食べた場合体に何が起こるかわからないと、市民団体
ストップ遺伝子組み換え汚染種子ネットが疑問視してる向きもあります。
今まで減感作療法は原因になる花粉エキスを注射して体を慣らし発症を防ぐ
方法が取られていますが数年の定期的な注射と通院が必要です。
治療できる医療機関も限られています。
杉花粉症は体内に入った花粉が異物と認識されますがそれは杉花粉の
中の花粉の含まれる複数のタンパク質が原因とされています。だから杉の
減感作療法はその複数タンパク質に体を慣れさせる治療方法です。
だからこれを経口、つまり杉の複数タンパク質を食べることで体が慣れないか
これにかなり以前から注目されていました。しかしアレルギー過剰状態による
ショックなども気をつけないといけません。重篤な副作用を及ぼさないか、また
食べる減感作療法で、接触したもの（タンパク質）に対して過敏状態の花粉症を
防げるか、 効果が得られるかも大切です。
だから杉花粉のタンパクを含む米を食べることで次第に体が杉花粉に慣れて
鼻や目に接触した杉花粉にも極端な過敏状態（杉花粉症）が起こらないかように
することが目的とされています。
これは2月づけの新聞から編集しました。
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