【エッセイ 2001年冬 40代からのおしゃれ 冬の白】
今年は黒が爆発的に流行った。毎日黒を着て出勤した。確かに黒は便利である。黒
ならなんでもあう。スカート黒、上着黒で、インナーも黒でアイテムだけ赤とか別に
色を一色いれるだけでいい。
しかしそろそろ食傷気味である。雑誌を読んでも黒のタートルセーター特集。黒の
ブーツ、黒のコート、黒のレザー、これをいかに組み合わせるか。確かにモノトーン
は春からの流行ではある。
しかも今年は例年になく（不況も影響するのか）パステルカラーがない。また買っ
たものは（アクリルだが）黒一色のストール。様にはなるが・・・なんか気持ちまで
暗くなりそうである。
ファッション雑誌もベージュに黒が多い。またグレーに黒。またはカーキに黒。迷
彩色、黒のアニマルプリント一挙に不況という感じである。
12月初旬まではそれでよかったが。急に白、ベージュでも黒と組み合さないベージュ
が着たくなった。特に冬の白は贅沢な色である。白は冬は汚れやすい。よほど素材に
温かみがないと、薄寒い。
しかし、白、オフホワイトでもベージュでもない白が欲しい。
おりしも、とあるショップで、みかけた白。フリースに白いフード。しかも真っ白
である。フードの回りにややベージュの濃い、フェイクボアのみ。白いジャケット風
フリースでしかもリサイクルショップだから驚くほど安く買えた。
後、冬用は数着、アウターに白は持ってる。昔の倉庫から出して真っ白に漂白した
ナイロンジャケット（多少汚れはあるが）。
後オフホワイトの、これはかなりフォーマルにも使える、カシミアいりの白コート
である。
後、黒で縁取りがある白のニットジャケットである。
インのニットにはかなり白を持ってる。といえオフホワイトが多い。
今期黒大ブームでなかなか出番がなかった。でも今流行は黒といっても白を着てみ
よう。
まずベージュとあわせ、暖かい白でためしてみよう。今日思い切って、白のボアフ
リースに、ベージュのパンツをはいて、インに卵色の綺麗なニットを着てみよう。
おりしも連れ合いが18金の白のネックレスを買ってきてくれた。今日はつけていか
ないが。
白が似合う女、黒が似合う女、ベージュの似合う女とすると私は後者になりたい。
かっこいい黒の女にはなれそうもない。かといって凛とした白の女でもない。柔らか
く包み込むベージュの女になりたい。
そして黒でなく今からは白とベージュを基調にしたい気がする。
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