【エッセイ 2001年冬 40代からのおしゃれ 帽子テクニックその２】
このあたり寒いからか、とても帽子愛好者が多い。60代から70代の方の帽子愛好者
をよく見かける。キャリア50年帽子愛好者か、上手い。
おそろいセットなどで帽子をかぶる話はしたが、後帽子の方をマフラーにおそろい
に強引にしてしまう手もある。帽子にアクセサリーをつけるやり方である。
それとやはり帽子はキャリア。帽子はかぶればかぶるほど、慣れてかぶりごこちが
よくなるということ。
クリスマスに私はターコイスブルーのマフラー（顔色がカラーコーデイネートで秋
から春の中間というので青は似合わないのであわせる色に苦労してようやく見つけた
色。信号機の青か緑かという間の綺麗な色である）。帽子は白無地ニットに、黒のコー
ト。
私は、かなり目だつ同じターコイスブルーの色の七宝のブローチを「白帽子に」つ
けていった。こういうテクニックもある。マフラーと同じ色のブローチの帽子付け。
これは便利である。いろいろな色の七宝焼きのブローチや比較的安価で「若い時に付
けてた」ブローチとか、後男性のカフスボタンとか、必要にならなくなったピンとか、
ネクタイピンなど色物をを集めておくと、比較的安価なニット帽子などに付けること
ができる。
と見ると、白髪を染めてない70くらいのご年配の方が、25日、みぞれまじりの雪の
降ってる市内の前で、その白髪をすっぽり隠すように、暖かいイエローベージュの圧
縮ウールのクロッシェをかぶり、顔を出して、カナリアイエローのウールマフラーを
学生まきして、さっそうとして歩いていた。グレーのコート。黒のパンツ。ふくよか
な体格もともかく。あの暖かいベージュの帽子と、これとあわせただろう、かなり派
手目のカナリアイエローのニットマフラー・・・。派手に見えなかった。マフラーだ
けでも派手。帽子だけでも帽子が大きすぎる。両方つけていたからいいのだ。白髪の
色と、暖かいベージュの帽子。そしてカナリアイエローのマフラーと雪の白さ。絵に
なった。人柄の温かさをあらわすような格好だった。
白髪にグレーのベレーをかぶり、霜降りツイードスーツを着てる年配女性。息を呑
む。
白髪に、赤のニット帽子と、赤の「袖」だけ合わせてる年配女性。
ご年配の帽子の可愛らしさ。何十年も、帽子を寒いこの当地の冬にかぶりなれたセ
ンスのよさであろうか。
なお比較的安価な無地ニット帽子などに、目立つ大きな七宝ブローチつけ、これは
便利だ。これもご年配の方におしえてもらった。
白とか黒の無地のニット帽子をもってたら、それとマフラーとのおそろいセットが
帽子のマフラーと同色のブローチつけで出来る。買い物にいけば安価な無地の淡いニッ
ト帽子はよく買う。
ベレーでもニットでもクロッシェ型でも・・・帽子は「ともかくかぶりなれること」
だろうか。数をこなせば絶対見つかるのが帽子だ。いきなり出勤とか外出に使わず、
休日の散歩とか近くへの買い物などから。
また、冬は難しいとしたら、来年の春あたりから白い帽子で験してみることからだ
ろうか。ともかく数をこなすことだろうか。まず比較的安価な帽子で、「顔が明るく
なる」というものから。問題は顔色が暗くならない色にすることからである。
昼休みスイミングスクールにいくと、こういった年配の女性が多い。そこで帽子チェ
ックしてもらってる。クロッシェをかぶっていくと、あなたはやはり暗い色は合わな
いよ、とかなりの方がアドバイスしてくれる。つばはない方がいいよ。とか。
白とかオフホワイトで、つば無しだと、あ、若々しい、それがいいとか。
昨年までの比較的ベーシックの黒っぽいクロッシェ型が似合わなくなってる。
今年は一番これと言えるのが18の時にかったオフホワイトベレーと、22で買った濃
赤ベレーのリバイバルである。
これはいまだ外出用。きちんと毎年自宅クリーニングを家で春にしている。今だ立
派に25年くらい現役外出用。
後今大活躍なのは・・・無地ニット帽子。
フリースも最近出てるけどなんとなく無機質で似合わない。
大切なことは形もさることながら、色。顔色が悪くなる色の帽子はやめた方がいい
と思う。やはり誰かに帽子だけは、かぶった時に顔うつりがどうかをアドバイスして
もらうのが一番いい。帽子は誰かと買いにいくのが楽しいかも知れない。
スーパーの帽子売り場では必ず年配の方が、山積の安いニット帽子などをお互いに
つけて、あ、これが似合うよ、とか、それはいかん、ふけて見えるとか、お互い年配
女性どうしで話をしてる。ああやってお互いに似合う帽子をあわせあっているのだろ
うか。
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