スポーツ記録集のページへ戻る【水泳】パンパシフィック選手権3日目 2002年8月26日(月曜) 横浜国際プール 決勝種目 ●男子200自由形決勝 WR ソープ(オーストラリア) 1:44.06 NR奥村幸大 1:49.23 1 ソープ(豪州) 1:44.75 大会新 2 ハケット(豪州) 1:45.84 3 ドゥシング(アメリカ) 1:48.11 7 細川大輔(ヴァージン 中大) 1:49.74 8 奥村幸大(近大 イトマン) 1:49.97 ソープ３冠目、しかし世界記録には及ばず。 これで400リレー、400自由についで3冠 日本は細川、奥村に日本記録を更新してほしかったです． ●女子100背泳ぎ決勝WR コーグリン 59.58 NR 中村真衣 1:00.55 1 コーグリン(アメリカ) 59.72 100バタフライについで2冠 2 ケラブ(豪州) 1:01.49 3 コープ(アメリカ) 1:01.74 4 稲田法子(セントラル) 1:01 1:01.98 5 寺川綾(イトマンSS 近大付属高) 1:02.16 世界で一人だけ1分台を切ってる世界記録保持者コーグリンが断然の強さで 制しました。 泳ぎの質がちがう。 凄い選手が出ました。 2位から5位までは団子状態でゴールしたのですが しかし稲田法子(セントラル)は一歩及ばず。 日本は一度引退し、 また復活した稲田法子(セントラル)も頑張ったし、 高校生寺川綾(イトマンSS 近大付属高 大阪)も頑張ったけど及ばず。 今からどんどん１分を切る選手が出るでしょう。 日本は中村真衣(中大 JSS長岡)が今期休んでいます。 ただ日本は背泳ぎは100も200も層が厚い、 その層の中から1分に近い いや1分を切る選手を望みます。（高校生でもこの大会に出ない 伊藤華英(セントラルイハシ 東京成徳大付高)とか、急成長した 亀崎末沙(鴎友学園 東京)などもいます。 ●男子100背泳ぎ決勝WR グレイゼルバーク(アメリカ)53.60 NR 鈴木大地 55.05 1 ピアソル(アメリカ) 54.22 2 パル(アンリカ) 54.45 3 森田智己(セントラル仙台 東北高 宮城)55.29 森田3位 4 錦織篤(ミキハウス) 55.30 200背泳ぎ世界記録保持者のピアソル快勝。 でもこれは3位争いは今日の白眉のレースでした。 ターンでは日本選手が6、7位くらいでターン。 ところがここから森田智己(セントラル仙台 東北高 宮城)と 錦織篤(ミキハウス)の猛烈な追い上げがはじまりました。 特に森田智己(セントラル仙台 東北高 宮城)は高校生です。鈴木大地の 時はバサロだったので、 おそらくバサロが15メートルに制限されてから 最高の記録ではないかと思います。 でもまさかこの種目で日本がメダルを取れるとは思いませんでした（ごめんなさい） しかもこの種目、糸井統(県岐阜商高教)や近内圭太郎(鎌倉SS)がアトランタ五輪で 活躍してから中心選手がいなくなり、シドニー五輪では男子背泳ぎでは選手を 派遣できない有り様まで。だから男子メドレーリレーは日本は出ませんでした。 シドニー五輪は千葉すずを派遣しなかったことでいろいろあったけど、 私はそれより 男子メドレーリレーを日本が組まなかったことが辛かったです。 だから森田智己(セントラル仙台 東北高 宮城)、そしてシドニー五輪に 出れなかった錦織篤(ミキハウス)の0.01秒差の4位はこれからの励みになります。 ●女子200個人メドレー決勝WR 呉艶艶(WuYanyan)(中国) 2:09.72 NR 萩原智子 2:12.84 1 萩原智子(山梨学院大) 2:13.42 2 ローズ(アメリカ) 2:13.93 3 ボウイン(アメリカ) 2:14.28 「努力は裏切らない」インタビューの名せりふでした。 萩原智子は今まで得意のバタフライと背泳ぎまでは順当ですが 平で体力を消耗、最後の自由形で失速が多い中、今回おそらく最後の自由形の 強化と最後まで維持するスタミナに中心をおいたのでしょうか。 平から自由形のターンで一旦逆転され、 そこからじわじわじわと再逆転して 抜き去ったレースでした。（なお自由形は彼女は200の準決勝でもいいレースを 見せて、 今日山田沙知子(KONAMI 関西大)とともに決勝に望みます) もともと背泳ぎの選手だった(今回も200背泳ぎで日本記録をひっさげて 出ますが)萩原ですが、背泳ぎが得意というより200メートルタイプの 選手というべきでしょうか。 例えば同じく背泳ぎの中村真衣(中大 JSS長岡)などは100と200背泳ぎで 出ていますし、男子ならソープは100から800まで自由形で泳ぎます。 ただ一部選手の中にはペース配分で『●●メートルが得意』という 選手がいます。昔なら400得意(つまり400個人メドレーと400自由と) でソウル五輪で優勝したエバンス（アメリカ）、200得意で バルセロナ五輪で200個人メドレーと200背泳で活躍したエゲルゼキ(ハンガリー) などがいます。萩原も200なら平以外、200バタフライ、200背泳、 200自由形、200個人メドレーとなんでも行けます。 ●男子50自由形決勝 WR ポポフ(ロシア) 21.64 NR 山野井智広 22.18 1 レザク(アメリカ) 22.22 2 アービン(アメリカ) 22.28 3 ホーク(豪州) 22.40 6 中西一生(富士通) 23.00 8 名倉直希(法大) 23.29 うーん、山野井が世界選手権で３位になった種目で何が起こるかわからない 男子50でしたが。 〇準決勝 これは男子200バタフライ準決勝でしょう。世界記録保持者フェルプスと 準決勝といえ対等に戦った山本貴司(近大職)、急成長して、200バタフライで 高校新記録をマークした松田丈志(東海ＳＣ)、1分56秒71の快泳でしょうか． 山本貴司(近大職)の後継者ができました． 山本貴司(近大職)が準決勝全体でタイムで全体3位、 松田丈志(東海ＳＣ)は準決勝でタイムで全体で4位． 河本耕平(JSS長岡)、 近藤優(セントラル)は準決勝落ち。 大会半分を過ぎ、アメリカが豪州をしのぎ始めました。若手のフェルプスとか 女子の自由形のモンズ、100バタフライと100背泳ぎで優勝した 若手コーグリンなどが出てきたこととか、もともと（言葉が悪い けど）ソープとハケット頼みの豪州ですが、後の種目とか女子に今ひとつ 若手が伸びてこないことでしょうか． ソープは一応３冠達成したけど、 後男子100とかリレー（800は豪州が強いとしても メドレーリレーではアメリカ有利ではないかと思います)で勝てるかも焦点です。 まだ世界新記録もこの大会では出ていません。 なお日本で金メダル1号となった平の北島が肘の故障で200平と200個人メドレーを 出ないことになりました。ここで無理してはいけないし、最終日の国別対抗 メドレーリレーもあまり無理に出ない方がいいと思います.
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