【フィギュアスケート】第4戦　ＮＨＫ杯を見ての感想

　

ペアＳＰ
ペア。ＳＰの成美・龍一ペアを見ました。たまたま昼からの仕事の前だったので。
幸い見ました（後は全部録画でしたが。男子ＳＰ含め） 
なんというすがすがしいペアだろう。この10ヶ月の忍耐と努力を思うと頭が下がります。
自然とわが子を見ているような気がしています。清潔なペアです。 
応援したいです。何がいいかというと龍一君の背すじの伸び！


男子ＳＰ

私は奇跡を見ているのだろうか？高橋大輔選手のすべりを見た時に思いました。
　滑っているとか、美しいステップなんて言葉で表現できない。この滑りは何だ？
走ってない。構えてない。ただ足を氷上に付けただけで前へ後ろへ横へと行く。まるで氷
の下に磁石があって、それで鉄が動いているような。あるいはエッジに磁石がついている
ような。氷に密着して、それで動く。
　よく「いい滑りはバターをパンに塗るような滑り」といいます。しかし高橋選手のすべ
りはそれを超えています。バターをパンに塗る時は「構え」が必要です。一瞬蹴る動作な
ど。でもまったく「構え」が無いまま、靴を氷に乗せた瞬間、縦横無尽に高橋選手の体が
動いている。全然蹴る動作がない。あまりにも他の選手、今まで見た選手と違う滑りに驚
愕し、足ばかり見ていました。これこそスケーターが目指す「究極の滑り」ではないだろ
うか。奇跡を見ている。
　
　チャンが今世界一の滑りをするといいますが大輔選手の滑りはそれと違う、まったく別
次元の芸術だ、と確信します。


女子ＳＰ

　真央選手と鈴木選手。この2人は本当に強いし美しい。このＮＨＫ杯では、この2人の
演技も見納めかもしれない。
　後宮原選手。こんなに全体のレベルが高すぎる大会だから6位ですが、今までなら「鮮
烈なデビューになった」と思う。

　そう、レベルがＳＰから高すぎますよ。60点台がぞろぞろ出ているし、細かいミスがど
の選手にもあったとはいえ、ゴールド、ラジオノラ、それとマルケイ選手が素晴らしいす
べりをしている試合。
　
　ラジオノラは真央選手、ワグナー選手とアメリカ大会に一緒に出たし、ゴールドは鈴木
選手、リプニツカヤ選手と一緒だったから1位は取れなかったけど、相当な実力者ですか
ら。
　　
　ただこれで今日のフリーが終わった時点までいえないけど、おそらくこの中の3人はフ
ァイナルに出るのではないかな、と思う。それが真央選手と鈴木選手なら嬉しいし可能性
があります。
　
　真央選手はＳＰで手直しをしているのが解りました。まだ体が慣れていないような気が
しますが、積み重ねてきたものが違います。今はまだ途中の段階かもしれない。おそらく
次の試合ではもっと凄いＳＰを見せてくれると思います。
　
　鈴木選手は「真央選手の後でも」あれだけ会場を別次元にしてくれた。何度見ても涙が
出るプログラムです。
　
　個人的にはアメリカ大会でも見せてくれたマルケイ選手の情感こめた「帰れソレントへ」
が好きです。