【エッセイ】51年の生き方
絶望で死にたいと思ったこともあった。
孤独で泣きたい日もあった。
他人をうらやんだこともあった。
・・・それでも生きてる
半世紀。
年をとると段々と、きっぱりと「あきらめるべきことをあきらめる」それから
でもスタートできると解った。
どんなに辛くても自分も回りも変わることはあるんだと解った。
孤独も悪くないと解った。
何か「これだけはあきらめられないこと」を続けていたら「運よく小さな明るさ」に出会うことも解った。
辛いこと、過去になるけど、同じ辛さに出くわしたときに「今度はあのときよりは、辛くなくなってきてる」と解った。
ほかの人の中にやさしさを見つけようとしたら自分がやわらかく優しくなるのも 解った。
周りの人に気軽に「暑いですね」と挨拶してもいいと解った。
そのうちに「自分を必要としているところがここである」と段々わかってきた。
そこは何でもない。ここだった。日常を何気なく繰り返すことだけだった。でも その日常の色が変わってきた。
周りが明るく見えるようになっただけだった。
運命や絶望、不幸から一杯得たものもあると思う。孤独から得たものもある。
それは「小さな出来事に対して、小さな出会いに対しても」小さな輝きや小さな希望、小さな優しさを
見つけるようにしようと決心したことだ。けして完全ではないけど。
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