【アレルギー性鼻炎 杉花粉症と車のデイーゼル排気との関係】
アレルギー性鼻炎 21世紀に杉花粉症は増加するか?からさらに
花粉症急増に対してはまず杉花粉の量増加によりますが、後自動車からでる排気デイー
ゼル粒子の問題があります。
デイーゼル粒子を杉花粉と一緒にマウスに吸入させると、花粉症の発症に重要な役割
を、もつＩｇＥ（杉特異的ＩｇＥ抗体）が増えたことが報告されています。
まず実験でマウスに
杉花粉のみ吸入、
杉花粉と関東ローム粉を吸入、杉花粉と車のデイーゼル排気を吸入、杉花粉と車のデー
ゼル排気でもガスのみを吸入
させた群に分けて抗体の測定をしたところが花粉のみ群に比べ、残り３つのケースで
は12週間暴露ではあまり差がなくても24週暴露では花粉のみに比べ、２倍近く抗体が
上がりました。
また花粉のみ暴露群では12週後が25パーセント陽性率が24週後は35パーセントと、確
かに陽性率はあがりますがそれほど極端でないのに比べ、残り３群では12週暴露で25
から30パーセント陽性が24週後に70パーセントとなり、デイーゼルと花粉に両方暴露
してる群は、その暴露の期間が長いと抗体陽性率が、花粉のみに比べ著しく上がりま
した。
以上より、デーゼル排気と杉花粉を同時に暴露して、しかも長期になるほど花粉症は
増加してくるという結果になります。（杉花粉単独より著名に）つまりかなり大気汚
染がかかわってくるということです。
また疫学的調査でも、車の排気ガス汚染の多い地方ほど、同じ花粉飛散量でも患者数
が多いことも確かめられています。
つまり車のデイーゼル粒子にはＩｇＥ（杉特異的ＩｇＥ抗体）抗体産生を促進するア
ジュバンド（補助）効果があるのでないかと推定されています。
これは筑波大でおこなわれた研究です。関東ローム粉は筑波周辺に多い自然土壌です。
（ある程度は車のデイーゼルに汚染されてる可能性もあります
トップページに戻る