トップページに戻るアレルギー性鼻炎 21世紀に杉花粉症は増加するか?】 最近では杉花粉症対策は医学的には進んでいます。花粉ワクチンや、減感作療法の 新しい方法なども、研究されています。 しかし環境論から言うと見通しが暗いです。 花粉症を増悪させるもの、つまり杉飛散量を増やすものと関連づけるとあまりにも、 ２１世紀は、増悪因子がこれ以上増える可能性が高いからです。 （１）都市化 今も杉花粉ＩｇＥ抗体陽性者を都市と農村で調査すると、同じ抗体陽性なのに発症 するのは都市部の方が多く、無症状者は農村の方が少ない、あるいは同じ杉飛散量の 隣接地帯を調べても、都市の方が症状が強い人が多いと言われたり都市でひどい症状 だった人が田舎にひっこすと軽くなったというデータもあります。 アレルギー性鼻炎 杉花粉症と車のデイーゼル排気との関係でないかといわれています。 （１）ー１ 地上のアスファルト化 杉花粉は一回地上に降りた後、そこで農村なら土などで吸収されたり土水分などに 付着して、それから舞い上がらないこともあります。ところが都市はこの吸収する所 がアスファルトの道路で、ほとんどありません。 そして、都市のビル風、つまりビルの間の上昇気流にのって、 吸収されない地上に落ちた花粉がまた舞い上がることも知られています。 こういう土地のアスファルト化現象はもっと増えるでしょう。 （１）ー２ 自動車世界 アレルギー性鼻炎 杉花粉症と車のデイーゼル排気との関係でないかといわれています。 杉花粉症は、自動車排気ガスのＮＯ2や、ディーゼル排気分子によって悪化します。 これら車の排気ガス規制はされはじめたといえ、まだまだです。 都市はこの排気ガスは多いでしょう。杉花粉とディーゼル排気分子とあわさると、 余計症状は悪化します。 気道過敏性の悪化と、そこに住む人の免疫機能そのものに、これらの大気汚染が作 用すると言うことです。 （１）ー３ 都市型住宅 装飾因子として、ほかのアレルギー性鼻炎が加わると、花粉症は増悪することは前 から研究されています。今の都市型住宅は、風とおし、住宅に使う化学物質などから、 室内汚染や、あるいはハウスダスト増加も示唆されています。 ハウスダストアレルギー、室内汚染物質過敏症になると増悪すると示唆されていま すが、そういう修飾因子は非常に都市型住宅に多くなっています。 （２）地球温暖化 杉の飛散量は前の年の夏、気温が高くて天気がよければ、翌年の春は増加しま す。地球温暖化で、猛暑は増えてくるでしょう。 また地球温暖化で、冬の寒さも消えていき、暖冬が増え、杉に限らず、花粉が一年 中飛散することもありえます。 アレルギー性鼻炎 杉花粉症 こういう年には杉花粉が多いを参考に。 （３）杉やヒノキの伐採率の低下 戦後すぐに林業政策で植えられた国内杉も、需要が少なく、今ほとんど伐採がされ てないとか、放置されています。杉林はどんどん増え、おそらく2040年には1995年に 比べ25パーセント以上増加すると言われています。 ヒノキについては40パーセント増加と言われています。 アレルギー性鼻炎 杉花粉飛散期間の長期化傾向も参考にしてください。 （４）人間の過敏性や免疫力低下 これはまだ研究段階です。なお寄生虫が少なくなったから花粉症が増えたという説 は、今まで言われてきましたが未だ疫学的には結論されていません。 ただ、環境因子としての、(1)(2)(3)のことより2040年には、杉の年平均飛散量は 現在の1、7から1、8倍に増加して、杉花粉症患者も増加すると言われています。 医学的にはワクチンなどの可能性もあります。 また林業の取り組みとして雄花の着生量の少ない、花粉の少ない杉の開発も言わ れています。 しかし環境から言うと見通しは暗いです。
また、杉以外のカモガヤ、ブタクサなどの抗原の増加も示唆され、同時に
人間も多彩な症状、果肉掻痒症や、全身の皮膚症状や、喘息の悪化なども
増えるであろうといわれています。
１、年間の気候と杉花粉症との関連（夏の気候、冬の暖冬がどう花粉と関係するか）・・
アレルギー性鼻炎 杉花粉症 こういう年には杉花粉が多い
２、植林と杉、ひのき・・・アレルギー性鼻炎 杉花粉飛散期間の長期化傾向
３、花粉予報と、杉が飛びやすい天候や気象条件・・アレルギー性鼻炎 杉花粉症 杉が飛散しやすい天気
４、デーゼル排気とIgE産生・・・アレルギー性鼻炎 杉花粉症と車のデイーゼル排気との関係
などを別個にまとめておこうとおもっています。
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