エッセイ ファッションを楽しむこととは・・・
最近自分の顔を写真で見て、ああ、ふけたなあ。
仕事上お化粧できないのと、お化粧嫌いなのと、マスターズスイマーで昼休みが練習
時間。
今まったくノーメイク、十数年。顔も米のとぎ汁と、自家製のレモンの皮の化粧水、
化粧品代ゼロ。それで、口紅だけで通してる。それも四十路になって後数年だろうな
あ。コスメなんか別世界です。写真では四十路の悲しみを味わっています。毎年高校
生の長女に口紅をプレゼントされてる・・自分で化粧品をまったく買ったこともない。
ただファッションは四十路になって末っ子が小学校に上がり、やっと目覚めたのです
が。
私は確かに三十路では自分で稼いでいたけど、使うだけの余裕なし。ただ馬車馬のよ
うに子育てと仕事。
ただ今思うに、まだ三十路はきれいなんですよね。それだけでも十分きれい。
四十路の今、着物を見て、余裕ができた来年は是非、また自分で母とか自分の若い時
とか叔母のとか、数十年前の昔の着物を出して、是非自分で着付けてみたいとおもっ
ています。着物って面白いです。帯締め一つでがらっと変わる。しかも高価な着物が
いいとも限らない。一ひねりもふたひねりも出きるんです。大昔の着物と安い帯でも
着こなせる。
結局私はド田舎ですがそういう着物がハレの所だったからでしょうね。
洋装・・・三十路、二十代などではもう少し、一ひねり冒険をしてほしいなとおもう
のです。
ブランドがどうこうというよりも。
むしろブランドがあるからそれに固執して、グッチ、エルメスなどを無理に買うとバッ
クだけ浮いたりしがちです。それにあわせるためファッションも保守的になりお上品
ファッションになってしまう（そういう読者を取材する雑誌もあるようです）なんか
保守的、なんかちぐはぐファッションになるのかも知れないですね。
ブランドを前面に押し出す雑誌。コンサバにこだわる雑誌、上品さを売りにする本、
しかもブランドものを着た読者モデル参加雑誌も沢山ありますが・・・、
そういう雑誌ほど、このモデルさん、何万もするパシュミナストールにこだわるの。
・・・考えてみたらあのパシュミナの女優巻きというか、カルメンのように後ろで羽
織るやり方。へたしたら、外国ではストリートガールに間違われるとか。確かにあだっ
ぽいけど。・・いっそ無しにした方がいいのに、とか、ニットのマフラーの方がいい
のにとか。帽子をかぶったらかっこいいのにとか。モデルさんも、パンツももう少し
短めでは、とか、派手目アクセサリーがほしいな。とか・・・・ブランドとか、どこ
で買ったとか、値段はいくらより、ファッションの楽しさって、手持ちの服を存分に
生かして、自分で楽しむこととじゃないかなあ・・意外性だとおもうのです。
雑誌で一番いいなと思うのは、何万円以下で買ったものをぐるぐる着まわすというよ
うな特集。
自分で手持ちアイテムを調べる、価格を考える、一旦買うのを我慢、手持ちの服を調
べてあわせて、こんな組合わせで素敵だった、それでこれを買って組合わせたら（最
近は私は作って組合わせていますが）素敵になるから買う、とか発見することはとて
も大切でないかと思うのです。
そうしたら、相手の人のバックは私より高いエルメスだった、憎らしい・・・今に見
てろなどと思わずに済むと考えるのは私だけでしょうか。（いまだエルメスの種類も
知らない）
国産の安い服でも、その人にしっくりあったりしたら、何十万もするシャネルスーツ
よりよほど感じがいいですし、後、立ち姿でしょうね。
それは膝がすれたジーパンでもいい。立ち姿。私は自分で楽しんでいるという自信。
そうすれば手持ちの服にどんどん愛着がわいて箪笥の肥やしとならないと思う。
楽しいです。十数年前の私のセーターと、今年買ったフェイクレザーパンツと母から
譲りうけた昔のツイードのオーバーと、自分で作ったショールと。いろいろな年代の
アイテムを組合わせたり、作ったり、リメイクすることも。
私も今から自分の持ち物を大切にして、自分のワードロープから、組合わせテクニッ
クを発見して行きたいと思います。と同時に四十路だから出きる着ものは着つけでき
るうようにしたいです。お太鼓くらいは自分で結びたいです。
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