【気管カニューレ挿管後の抜去困難症】
気管切開と気管カニューレ留置も参考にしてください。
なんらかの呼吸困難があれば気管切開して呼吸路を確保します。気管切開の後カニュー
レを挿管しますが自然呼吸になると抜去できます。でも抜去できない場合にカニュー
レ気管抜去困難症になることがあります。
原因としては
１）器質的 輪状軟骨の損傷や気管内の肉芽形成（このあたり図解してみるとわかり
やすいのですが文では難しいですね）気道粘膜や軟骨も損傷して瘢痕化しているので、
気管内狭窄のため自然呼吸が出来ない、つまり気管内挿管(カニューレ)をはずすと呼
吸できない状態になってると思います。
気管切開からカニューレを気管内挿管をした場合往々にして長期に入れておいたりす
ると挿入した気管内カニューレの刺激で、周囲に『肉芽』などが発生し、気管カニュー
レ抜去困難症まで行っているのでしょう。
その肉芽のために気道が細くなってる状態です。
２）またこういう器質的なものがなくてもカニューレを抜去することに再び抜去困難
にならないかという不安で生じるものがあります。
それは心理的なものですので十分説得することです。
一般に、カニューレ抜去困難症の場合はその気管切開部よりさらに下方に新しく気管切開を行
い、上部のカニューレの周囲の狭窄に対し拡張させるなどもありますし
しばらくそこにＴチューブを入れることがあります。
または狭窄（カニューレによる）部を縦に切開して、気管の前の皮膚と粘膜を縫合して
開窓術を行い、カニューレを入れない方法などもあります。こちらも様々です。
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