浴衣、最近では「やたらオトコ受けするものが流行るのよ！｣(某店員）

オトコの子が夢中になる浴衣、女らしい透け感の浴衣うんぬん。・・ピンクに薄いベージュに白に紺、それに花柄と
なぜか相場が決まってしまい、｢そうなのね。洋服感覚でね」

雑誌にもかわいいモデルさんがかわいくセットして彼と夜店に行ってる写真が多いし、かわいい花柄とかうすい
白とか、可愛いパステルトーンが多い。可愛いピンクで、シックな紺で、清楚な白で・・・彼をびっくりさせよう、って。

しかも浴衣にはきちんと3点セットもあるし(帯に下駄に）着付け用DVDもはいって6000円から10000円なら
「すけ感があり女らしい浴衣、彼を誘惑できる浴衣」がプレタで買える。いいことではないか。それから
少しでも女の子が着物を好きになってくれたら。


　私も麻とか綿紅梅で透け感があって女らしい浴衣を買うはずだった、ところが・・・
とあるリサイクルショップで｢500円つるし浴衣」に一目ぼれした。写真はまだおとなしい。

コーマ地であるが、ちょっと古いのだろうか。色は黄土色（けしてオレンジでない）強烈なゴッホのひまわりかと
思うくらいの原則の赤、青、黄色のアジサイ。しかもばしっと描かれた黒い墨のあと。ゴーギャンかゴッホかのデザインのような強烈な
個性のものである、けして女らしいともいえない。これにはまってしまった。値段もリサイクル店で500円、即買いだった。

で長女に見せると「うわ！変わってる！」


この通称｢ゴッホ浴衣」結構私に似合うし、着ても気持ちがいい（コーマ地だからというわけだけでもない）

確か着物も服もその人の内面をあらわし、逆にその服を着ると気持が変わるという。勝負色なら赤とか、勝ちたいときは
赤を着るとか。

　このゴッホ浴衣、いつ着ようか。あとは30年前私の独身時代などに作ったおとなしいものとか絞りである。

でもこの浴衣が一番似合うのは不思議だ。

私の着物エッセイ　　５０を前にしての着物みち