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【声帯の上皮性肥厚 喉頭硬皮症、あるいは喉頭あるいは声帯角化症（白板症 ロイコプラキア）】 喉頭の粘膜上皮の増生、肥厚をともなう病変で「上皮化生」を伴う場合です。 １、喉頭硬皮症 喉頭粘膜上皮の限局性増生で、声帯後部特に声帯突起部に好発します。 両側性に生じることもあります。普通灰白色を呈して、疣状に見えます。 組織学的に異常細胞を認めることはありません。声の乱用によるとされて、声帯 突起部の強い接触が起こり、特に喫煙、アルコールも関係あるとされています。 嗄声、咽喉頭異物感で来院されます。 確定はラリンゴマイクロサージェリーなどをつかって、その部の一部または全部を 組織学的に取る、（全部なら切除になり、それが治療になります） そしてその部にレーザーあるいは焼灼などを加え再発を防ぎます。 ２、喉頭角化症、声帯角化症（白板症 ロイコプラキア） 一側ないし両側の声帯の限局的な肥厚で、白ないし淡紅色を呈することもあります。 白の島状に高まる肥厚を起こすこともあります。後者を特に声帯角化症（白板症 ロイ コプラキア）ということがあります。 嗄声、咽喉頭異物感で来院されます。 確定は同じくラリンゴマイクロサージェリーなどをつかって、その部の一部または全部を 組織学的に取る、（全部なら切除、全摘になり、それが治療になります） そしてその部にレーザーあるいは焼灼などを加え再発を防ぎます。 ただ１，２とも原則として組織で診断された場合なら、癌ではないです、上皮の増生が 主体です。基底膜とよばれる、喉頭、特に声帯の組織と外部をさえぎる膜はあくまで保た れています。 しかし、特に２の場合中に異型細胞が高度に見られることもあり、異型化が高度な場合 上皮内癌とみられることもあります。いずれにしろ早期に見つけて、早期に組織検査を ラリンゴマイクロサージェリー下で行い、その時に全摘することでしょう。 それが診断でもあり、治療にもなります。充分な摘出のためにラリンゴマイクロサー ジェリー（喉頭顕微鏡下）での全身麻酔での手術が望ましいでしょう。 またレーザー、焼灼の併用が望ましいでしょう。 ２で声帯角化症、特に細胞の異型化が、高度な場合声帯癌として治療を進めることが 望ましいです。しかしそれであっても発見されても基底膜内限局なので生存率は100パーセ ントに近いから早期発見（組織学的な）早期摘出、周囲の同定が何よりです。