【咽喉頭炎と吸入器】
喉の吸入器を家で使いたい場合の参考にしてください。市販の吸入器にも2種類あ
ります。
１）『蒸気式』とはまさに蒸気を起こして、その蒸気の吸入です。どちらかというと
喉を潤すのに使います。昔からあるタイプで原理としてはお湯を沸かし、その湯気.
水蒸気を吸いこむと思っていいでしょう。喉の潤いだけならこれでいいのですが、
うがいと同じ理屈で水蒸気粒子は大きいので喉の奥深くまでは入っていきません。
ただこれは口の中や喉の浅い所の乾燥を和らげるのは効果があります。薬局や電気屋さ
んでも売っています。鼻づまりで口呼吸から喉がひりひりする
２）次に『ネブライザー式』ですが詳しくは省略しますが、ネブライザー吸入器には
2種類に大きく分けることができます。もっと喉の奥に水などの粒子が入るように工
夫された物です。
２）−１超音波式ネブライザー
ひとつは『超音波式ネブライザー』です。超音波振動で分子運動を起こし、そして粒
子を空中浮遊させるものです。次に書いている通称『ジェット式ネブライザー』より
は、均一ですが粒子が細かく、どちらかというと直径が10マイクロｍ．以下の小さな
均一な粒子を浮遊させ、それを送風機で喉に送ります。
こっちは発生粒子が小さいために喉の奥に進めます。
ですから吸入器には私の病院用には喉の奥の喉頭炎に用いることが多いので、
喉の吸入としては外来ではこちらを使っています。電気屋さん、薬局
でもこれもかなり売っています。むしろ気管支関係の疾患まで関係するならこちらを
お進めします。
２）−２ジェット式ネブライザー
『ネブライザーのジェット式』というのは機械の中の毛細管で吸い上げた液に強いジェ
ット気流をあてて、超音波よりも大きな粒子を発生させる機械です。この場合粒子は1
0マイクロｍ．以上なので、喉の奥に行く前にその前に沈着するようです。
こちらの方が喉が潤って使ったという感触は強いようです。
で実際ジェット式の大きな粒子は、
どちらかというと喉の上部や鼻、つまり機械に近いところにあたるような感じがしま
すし、ジェット式のほうが鼻ネブライザーに用いらることが多いのです。やはりもっ
と奥の副鼻腔にはもっと小さな粒子の超音波式のネブライザーが望ましいとはいわれ
ています。喉も鼻も奥に到達するために、粒子が小さい方がいいとされているからで
す。
ただ中に入れる液体が『水または食塩水』とある時はこの食塩水を濃く作り過ぎる面
がありかえって害になることもあります。
この生理食塩水は多分診療機関で『吸入用』として健康保険が効く場合もあるので
吸入器購入の際は、『まず耳鼻科で見ていただくことと。
それと吸入器を購入したい旨を話す』といいでしょう。また無理に生理用食塩水で
なくても水で十分なことがほとんどです。
あるいは本当に水だけでいい場合もあります。耳鼻科で相談すると適当なものを耳鼻
科で紹介してくれたり、中の吸入用生理食塩水のことを処方してくれることがありま
す。いろいろ吸入器と言うのがあると言うことを参考にしてください。
ただ、いきなり買っても解らないことがあると思います。
一度内科で診察、その後耳鼻科で診察をして喉の違和感が、外来の吸入器で楽になる
場合ならそれも考慮してはいかがでしょうか？
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