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【２，咽頭腫瘍のＴ分類】 癌に限る。組織学的に確認されて要ること。 診断はＴは理学的検査、画像診断、内視鏡検査による。 Ｍ，Ｎは前二者による。 ［解剖学的分類］ Ａ．中咽頭 １ 前壁（舌喉頭蓋領域） ・有郭乳頭までの舌後部（舌根または舌後１／３） ・喉頭蓋谷 ２ 側壁 ・口蓋扁桃 ・口蓋扁桃窩、後口蓋弓 ３ 後壁 ４ 上壁 ・ 軟口蓋下面 ・ 口蓋垂 Ｔ1：最長径２センチ以下の腫瘍 Ｔ2：最長径２センチ以上４センチ以下の腫瘍 Ｔ3：最長径４センチ以上の腫瘍 Ｔ4：周辺構造に侵入した腫瘍、たとえば骨皮質、頬部軟部組織、舌の深部筋肉 Ｂ 上咽頭 １ 後上壁：硬・軟口蓋接続の高さから頭蓋底まで ２ 側壁：ローゼンミュラー窩を含む ３ 下壁：軟口蓋またはこれと脳神経を侵した腫瘍 Ｔ1：上咽頭の１領域に限局する腫瘍 Ｔ2：上咽頭の１領域を超して進展した腫瘍 Ｔ3：鼻咽頭またはこれと中咽頭に進展した腫瘍 Ｔ4：頭蓋内またはこれと脳神経を侵した腫瘍 Ｃ，下咽頭 １ 咽頭食道接合部（輪状軟骨後部）：披裂軟骨の高さおよび後連合部から輪状軟骨の 下縁まで。 ２ 梨状陥凹：咽頭喉頭蓋ひだから食道の上部まで。 側方は甲状軟骨、中央部は被裂咽頭喉頭蓋ひだおよび披裂と輪状軟骨で境される。 ３ 咽頭後壁：喉頭蓋底の高さから輪状披裂関節の高さまで Ｔ1：下咽頭の１領域に限局している腫瘍 Ｔ2：下咽頭の１領域を超しまたは隣接部に侵入した腫瘍であるが、喉頭半側の 固定を伴わないもの。 Ｔ3：下咽頭の１領域を超しまたは隣接部に侵入した腫瘍であるが、喉頭半側の 固定を伴うもの。 Ｔ4：周辺組織を侵している腫瘍、たとえば軟骨。頸部軟部組織。