【アレルギー 化学物質過敏症とシックハウス症候群の最近の考え方】
化学物質過敏症とシックハウス、あるいはシックスクール症候群
化学物質過敏症とシックハウス症候群の続きです。
◎ 化学物質過敏症
過去にかなり大量の化学物質接触後、あるいは微量長期に接触した後に
少量の化学物質に再接触して引き起こされる臨床症状と言う考え方になりつつ
あります。
しかし物質はひとつではありません。
ある化学物質に過敏性を獲得すると次々に他の化学物質にも過敏性を獲得していく
ことから
「多種化学物質過敏症」ということを言われています。
◎ シックハウス症候群
この化学物質過敏症の一種です。
家を改築、リフォームした時に建材から発生する化学物質に
よりなった場合ですが、上の化学物質過敏症とちょっとニュアンスが違う点を書いて
おきます。
シックハウス症候群は「より大量の室内汚染物質に暴露されることで、多くの人が
症状を訴えるという意味も含まれており、微量の化学物質でも『特定の人』に
よって症状が現れるという化学物質過敏症とは若干ニュアンスが違う」ことも
書いておきます。
シックハウス症候群が化学物質過敏症とオーバーラップするように
◎ 食物不耐症
これは食品添加物などの化学物質により化学物質過敏症になった場合も
含まれると理解される部分もあります。
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新しい診断基準として化学物質過敏症の症状からですが、この診断基準だけでなく
確定診断には微量化学物質誘発試験で実施しなければなりませんがそれは施設が
限られています（2003年春現在では北里研究所病院臨床環境医学センター)
臨床として
◎化学物質過敏症
主症状
a 持続あるいは反復する頭痛
b 筋肉痛あるいは筋肉の不快感
c 持続する倦怠感、疲労感
d 関節痛
e アレルギー性皮膚症状
副症状
a 咽頭痛
b 微熱
c 腹痛 下痢又は便秘
d 羞明、目のかすみ、ぼけ、一過性の暗点出現
e 集中力、 思考力の低下、物忘れ、健忘、
f 感覚異常、嗅覚、味覚異常、olfactory hailucination
g 興奮 うつ 精神的不安定 不眠
h 皮膚の炎症 かゆみ
i 月桂過多、異常など
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ただこういう症状は非常に慢性疲労症候群と近似してること。
感冒症状にもにてること。
慢性疲労症候群も感冒などの感染症を契機に集団発生するケースもあること。
繊維筋痛症ともにてること
などで鑑別は難しいです。
特に家族全員、あるいはその部屋を使う人間が同じ症状に長期に悩まされる
シックハウス症候群とは違って、化学物質過敏症の人はその人だけが屋内の
化学物質に過敏になる場合も多く、孤立しやすいことも上げられています。
