トップページに戻る【アレルギー性鼻炎 花粉症と点眼薬】 目がかゆい・・花粉症は特にこの訴えが多いです。 まず点眼薬には大きく分けて２種類あります。 （１）アレルギー性結膜炎点眼剤 それでも効果がうすいときは （２）眼科用副腎皮質ホルモン点眼剤 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ （１）アレルギー性結膜炎点眼剤 商品名 アズレン ＡＺ アゾテシン サンレキサノクス エリックス ソルファ クロモグリク酸ナトリウム インタール クールウエイ ケトフィチン ザジテン トラニラスト リザベン トラメスト ペミロラスト ペミラストン アレギサール 塩酸レボカバスチン リボスチン ここまでは耳鼻科でも出せます。特に個人差で過敏症状などがないかぎりは ほとんど副作用はありません。これらは化学物質遊離抑制作用があります。 トピックス的なことは2008年に『涙で花粉症を判定する迅速診断キット（涙の中のIgEを即座に調べられる）が 発売されます。（アレルオッチ 涙液IgE わかもと製薬）私の医院は耳鼻科ですがこれも入れてみようかと思っています。 患者さんの下眼瞼結膜嚢内にテープ状キットの端をあてて涙液を採取して10分置く。涙液中の総IgE抗体が定性分析されて 陽性、つまり涙が花粉症由来のものであれば色つきのラインが現れるものです。今までは血中のIgE抗体をRISTで調べて いましたがこの検査で涙にもでてくるIgE抗体を確認できるということです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 大量花粉の時とかあまりに症状が強い時は（２）の眼科用副腎皮質ホルモン点眼剤を 使います。 （２）眼科用副腎皮質ホルモン点眼剤 フルオロメトロン 商品名フルメトロン 塩酸ヒドロコルチゾン ＨＣゾロン 塩酸プレドニゾロン プレドニン デキサメタゾン オルガトロン、デカドロン、サンテゾーン、 ビジュアリン フルオロメトロン オドメール、フルオメソゾン、ビトス、フルメトロン リン酸ベタメゾロン サンベタゾン、リンデロン ところが、これら２は耳鼻科では出さずなるべく眼科で処方して いただいた方がいいでしょう、というのも眼科なら出現してもコントロール できるけど、眼科の知識と診察も必要な副作用が出る可能性があるからです。 感染に弱くなることと眼圧が高くなるからです。 （２）の禁忌 １ 角膜上皮剥離、角膜潰瘍、ウイルス性結膜角膜疾患 結核性、真菌性、化膿性などの眼疾患（やはり専門の眼科の先生でないと 判断できないものです） ２ 化膿性感染症 ３ 過敏症既往 （２）の慎重投与 １ 角膜ヘルペス、角膜潰瘍、外傷には慎重に（穿孔のおそれ） ２ 妊婦 ３ 小児（２歳以下） 〇（２）は連用しないこと（通常３週間まで） Ａ 連用で『眼圧亢進』。緑内障 Ｂ 失明の危険が眼科医の指導なしで必要以上の連用であり。 後嚢下白内障。 Ｃ 全身性副作用に注意 角膜ヘルペス、角膜真菌症、緑膿菌感染。 傷がなおりにくい。 長期投与で下垂体、副腎皮質機能抑制の惧れ 患者さんは特に（２）については他人に容易に与えたり再使用したり連日 使用して無効な場合は受診する。 （２）眼科用副腎皮質ホルモン点眼剤の副作用は １ 連用で緑内障２ 角膜ヘルペス、真菌（かび）細菌感染 ３ 長期使用で後嚢緑内障 ４ 角膜潰瘍、ヘルペス、外傷で穿孔 （２）眼科用副腎皮質ホルモン点眼剤は １ 短期間 ２ 眼科医の指導と診察のもとで ３ 眼科医の処方で 行うことが必要。 またソフトコンタクトレンズは「点眼薬を入れながら」は使用できなかったのですが 最近は１DAYソフトコンタクトレンズなら大丈夫であろうという朗報があります。 http://www.menicon.co.jp/products/lense/purpose.html?q=recommend2 それと２WEEKの場合点眼して1時間してから装用してくださいね！ 後は私はハードコンタクトレンズを使っています。 ・・・・・・・・・・・・ 耳鼻科では（１）アレルギー性結膜炎点眼剤が処方可能です。 しかしこれでなかなかかゆみが止まらない場合は眼科で（２）の 眼科用副腎皮質ホルモン点眼剤を １ 短期間 ２ 眼科医の指導と診察のもとで ３ 眼科医の処方で 後耳鼻科からですが、鼻から目に通じる鼻涙管の炎症をとりそこをあけると随分楽になったということも 経験しています。処方していだたくことでしょう。
2004年からはアレルギー性疾患から杉花粉症などにみられる結膜炎の新しい治療方針を参考にしてください。
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