【口蓋扁桃腺疾患 顆粒球減少性扁桃炎】
顆粒球減少性扁桃炎ともいいます。
普通急性の口蓋扁桃腺の炎症では末梢の血液検査で白血球の増加。特に好中球中心
に顆粒球増加を認めますが、この顆粒球が極度に減少して、しかも好中球が極度に減っ
ていて、また口蓋扁桃に汚い壊疽（付着した膜としても見られる）発熱、悪心、戦慄、
口臭がひどい、高熱、口内炎などもある疾患です。白血球減少 特に顆粒球減少を
参考にしてください。
易感染性、特に好中球、免疫グロブリン、Ｔ細胞、補体系からも参考にしてください。
血中の好中球の著しい減少があり、好中球は口蓋扁桃などを始め、体内の異物や感
染する病原体を殺しますが、その好中球が薬剤などよって極度に減った場合が多いで
す。好中球（この場合の顆粒球）は外からの異物、細菌、ウイルスなどを殺す大切な血球です。
かなり減った状態が続くと容易に感染しやすくなります。易感染性として
別個にまとめておきます。
しかし薬剤と関係ないことや、あるいは何らかのほかの原因で白血球総数、特に顆
粒球、特にその中でも好中球が減少したことによります。
検査ではまず白血球総数の著しい減少を見て（1500から1000/mm2以下)そして再検
査で特に顆粒球と好中球の著しい減少を見ます。
口蓋扁桃の壊疽は急激に拡大して同時に食事が出来ないことや高熱、咽頭や口腔に
広がる壊疽、出血を認めることがあります。
まず入院、しかも内科の先生と連絡しあいながらになります。原因をまず除くこと
で薬剤を飲んでいるかの有無、飲んでいた、あるいは使っていたら中止。無菌ベット
での入院、隔離する、内科の先生、特に血液専門の先生と連絡、骨髄からの造成能力
を骨髄穿刺などで判断、薬剤かあるいは別の疾患（骨髄産生の落ちてるその他疾患、
再生不良性貧血や骨髄悪性腫瘍など）を鑑別していくことでしょう。
場合によっては輸血なども行いますが、薬剤性なら再び産生能力の復活を待つ、末
梢に増加してくるのを待つことと、その減少してる間の感染を防ぐことと咽頭の感染
に対しては注意して抗生物質を使うこともあります。
無菌ベットがあり、内科の血液専門の先生がいる病院への早期入院を進めます。
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