【口蓋扁桃腺の片方肥大以外の形のバリエーション】
人の口蓋扁桃腺は形がいろいろで、また中に袋のようになってる組織があったりで人
それぞれです。片方のみ大きかったり、おでき状に見えたり、出っ張りがあったり、
と、人それぞれです。特にもともと口蓋扁桃肥大のある人は目立ちます。
口蓋扁桃肥大のように肥大してるだけ、とか、口蓋扁桃の一側性肥大のように片方にみ
肥大とかあります。
もっと小さなバリエーションは個々にあります。
で、感染があったら、その袋とか、でっぱり状突出に、白苔がついたり、特に感染が
目立つので、特に、喉が痛いのであわてて喉を見ると片方の口蓋扁桃だけにでっぱりが
あって、そこに白い苔があった・・・と気になることもあります。あわてて腫瘍でない
かと来られます。
しかし、そういう方も炎症をおさめて来ていただいて観察してみますと、それは
ほとんど正常口蓋扁桃腺の組織です。その形のバリエーションで、周りと同じ組織での
でっぱりなどは心配ないのですが、やはり心配な場合は耳鼻科にて診察を受けてくださ
い。
耳鼻科医は正常扁桃腺組織のバリエーションか、万が一の腫瘍などかは、ある程度
鑑別できます。
実は、この訴えをおっしゃる方は多いのです。片方のみ何か出来てるので気持ち悪い。
これがきもちわるいから取ってくれと言う方もいます。
これを取るのは、正常組織にしろ、何かの腫瘍にしろ、「これだけを取る」のは
咽頭反射や（げーっという）、そしておもわぬ出血、組織を取った後数時間してから
出血などもあり、難しいのです。
もし腫瘍などの疑いで、口蓋扁桃の一部を取りたい場合でも全部摘出のことが多いので
す。これは口蓋扁桃腺の手術に準じます。場合によっては片方ですが片方の全部摘出です。
というのもやはり口蓋扁桃は出血しやすい組織だからでしょう。全身麻酔で行うことが
多いです。内容物はシスト（嚢胞）や、血腫などもあります。腫瘍なども組織検査で
解りますが、原則として片方の扁桃腺の肥大に準じることが多いです。
口蓋扁桃腺摘出手術に準じることが多いのです。
また形のせいで感染しやすい、体に悪い影響があるとは言いがたいでしょう。
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