【幼児難聴 新生児、乳児の高度両耳難聴が指摘された場合】
次にAABR，ABRなどで「両耳高度難聴」の可能性が指摘された場合です。この場合片
方の高度難聴でも片方が正常な場合はあまり心配ないことはすでに書いていますが
両方の耳とも高度難聴の可能性が高い場合です.まず親御さんは原因は何か、 治療
法がないか、治せないかと納得がいくまで病院を巡る場合も多いでしょう。また補聴
器を幼少時からかけるのが不憫とか人工内耳で普通の聞こえの子と同じようにならな
いかと嘱望する例も多いでしょうがこの時期は親子関係が確立するのに大切な時期で
す。
まず障害を受け入れるまでに心理的ケア、それと難聴を告知してから今後の対応に
ついて将来的な展望もふくめ、まずは熟練した医師、あるいは専門施設の話を聞くこ
とでしょう。
また同時に補聴器を使っての装用訓練を幼少時から始める必要性もあります。
他覚的聴力検査を再度行う必要性や、 聴能訓練施設で補聴器を使っての訓練の開始、
家族を含めた指導などと、 家族の心理の安定が必要になります。（療養施設での訓練
と紹介です）
補聴器で十分音が入らない場合人口内耳の手術も対象にはなりますがこれはまた別
に書いて、まず補聴器訓練からでしょう。いつから訓練適応になるかは別に書いてお
きます。
また難聴が発見された新生児乳児は変動も見られるので、 定期的な聴力検査を行う
必要性(それはABRとしてか、あるいはBORとしてか、 幼少時は他覚的聴力検査になり
ます)があります。
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