トップページへ戻る【鼻中隔穿孔】 右の鼻の穴と左の穴の間壁の鼻中隔に穴があいている状態です｡ 原因を書いておきますと 1 外傷 鼻中隔矯正術（鼻中隔湾曲の手術後） 鼻出血処置に硝酸銀を使った後十分に食塩水で中和しなかった時（めったにない） 鼻出血処置に電気凝固を行った時に両側に一度に行った時 指で鼻をほじる 鼻中隔血腫 ２ 炎症性 鼻中隔膿瘍 梅毒 結核 ジフテリア Ｗｅｇｅｎｅｒ肉芽腫症 ＳＬＥ 高安病 反復性多発性軟骨炎 ３ 化学物質によるもの 六価クロムなど ４ 悪性腫瘍によるもの 〇まず原因疾患を調べる、特に２の場合など。 無症状の場合は処置を必要としないが、か皮が形成される場合は局所の処置と 軟骨塗布を行う。 化学物質の穿孔による場合は原因の除去が必要である。 無症状であっても穿孔があることを告知しておく。 小孔があり呼吸とともに音がしたり、出血が繰り返される場合は穿孔の閉鎖が 必要。このためには手術的処置が必要である。 〇手術には １ 鼻中隔粘膜移動 ２ 鼻中介粘膜の有茎移植 ３ 口腔粘膜の有茎移植がある。