【難聴 急性の音響による難聴】
大きな音を聞いて突然発症する難聴にはいろいろあります。1)急激に発生する難聴の
中で(急性音響性聴器障害）は感音性の難聴を来す場合として３つに分かれます。
○(1)ー1 急性音響外傷 音響性外傷
ある一定の大きな音を瞬間的に聞いておこる場合で急性音響性聴器障害ともいいます。
一般に音響性外傷といわれるものの1つです。
急に予期せぬ音を聞いた場合などで、ピストルの暴発、ダイナマイトの爆発とかで起
こります。この場合は不用意に予期できずに大きな音を聞いたためにです。
『大きな音を瞬間的に急に聞いてしまったために、内耳の聴覚細胞の
一時的もしくは永久に障害され起こる』難聴です。急性音響外傷といいます。
○(1)ー2 急性音響性難聴 強大音の短期間暴露による急性難聴 ディスコ難聴
例えばデイスコ難聴ともいわれますが強大な音を聴取中に急激に発症した難聴もしく
は耳鳴りです。といってもその間は耐えられないほどの音ではありません。
ロックコンサートやライフル射撃練習後とか有る程度の騒音のもとでの仕事などです。
つまり有る程度大きな音が有るところを予想できる場合です。
デイスコ、ロックコンサート、射撃練習などです。
ただそのために耳がおかしくはならないだろうと、音による難聴になるとは
予想できないくらいの音、つまり有る程度はうるさいが、それほど
耐えられないことはないから予防することはしなかった場合です。
しかし必ずなるとも限らず、これになる誘因には肉体的疲労、ストレス、睡眠不足、
飲酒などもあります。
気がついたら（つまり音がなくなり静かになったら）耳鳴りと難聴に気づいた例
です。これも治療は突発性難聴に準じます。
つまり
『偶然その音を聞かされた』1の場合は事故を防ぐこと。
『どうしてもある程度音を聞かないといけないと予想される場に行った』2の場合は
その音を入らないような工夫、あるいは入っても難聴までにならないように
予め工夫をするという違いがあり、ちょっとおこたえが変わってきます。
『毎日』ある騒音にさらされて突然難聴になる場合というのなら
○(1)ー3 騒音性突発性難聴 職業的に長い間暴露されてきた騒音によってある時『
突然』発生する聴覚障害。これもあります。同じ音を聞いていてしかもまったく耳の
異常はなかったのにそれとほとんどかわりの無い音を聞いてそれで突然難聴になるこ
とです。
ここまでが急に起こりうる音の害ですが慢性のものには
(2)もしくは緩徐に発生する難聴の職業的、あるいは物理的に長期間暴露騒音によっ
て緩徐に発生する聴覚障害慢性騒音性(職業性)難聴といいます。別個に書いておきま
す。
(1)ー1ならすぐ解りますし、(1)ー2より、なかなかなおりにくいながら、すぐ治療をし
なければならない対象になります。
(1)ー2なら(つまりディスコ難聴)突発性難聴と同じように、早く治療すればなおる可
能性も高いものです。
(1)ー3は同じ環境で、いつも同じ音響を聞いてて突然聞こえにくくなる、これも突発性
難聴と同じようにするのが原則です。
この(1)ー3か、(2)に近くなるのなら、これは早期発見早期治療。
もしくは早期に聴こえの低下が起こったら
(つまり定期的な耳鼻科の聴力検査が必要)
早めにその今の仕事や環境の変化が必要になります。
次に（２）に書いた慢性にくる慢性騒音性難聴を難聴 慢性騒音性難聴に書いておきます。
難聴 ヘッドフォン難聴も参考にしてください。
聞こえ、難聴、補聴器へのご質問のページに戻る
トップページへ戻る