トップページへ戻る【新型インフルエンザについて Ｈ１Ｎ１】 冬に多いインフルエンザとは、「インフルエンザウイルスによる風邪症候群」ということ です。influenza virus によります。オルソミクソウイルス科に属するＲＮＡウイル スで、Ａ、Ｂ、Ｃ型に分類されますが、さらにＡもアジア型、香港型、ソ連型（これ はウイルス表面の２種類の突起のヘムアグルチニン：Ｈ．ノイラミニダーゼ：Ｎで分 けます）に分かれます。 アジア型ならＨ２Ｎ２，香港型ならＨ３Ｎ２，ソ連型ならＨ１ＮＡなど。 これらが従来でいう｢季節性インフルエンザ」です。 季節性インフルエンザ（ウイルス感染）アジア型ならＨ２Ｎ２，香港型ならＨ３Ｎ２，ソ連型ならＨ１ＮＡなど。 また最近2009年からはＨ１Ｎ１という「新型インフルエンザ」も流行しています。 この新型インフルエンザとは、 １、今までになかった型であったこと Ｈ１Ｎ１ ２、２００９年に突如大流行して日本中にパニックを引き起こしたこと で目新しいトピックスとなりました。 １）しかし今は「このＨ１Ｎ１も従来の季節性インフルエンザウイルスと同じように（アジア型ならＨ２Ｎ２，香港型ならＨ３Ｎ２， ソ連型ならＨ１ＮＡなど。）ワクチンも作られ効果もある。 ２）またタミフル、リレンザ、ラピアクタ、イナビルなどの従来の抗インフルエンザウイルス薬も早期発見、早期治療で効果がある。 ３）今までの季節型インフルエンザを調べるキットで調べられる（ほとんどはＡ型と出ます） ４）今は新型と季節型と一緒のワクチンを接種可能である。しかもワクチンの効果がある。 ５）症状もあまり従来の季節型と変わらない。 とかなり落ち着いてきています。 しかしながら２００９年にメキシコで大流行し、その後パニックになったことは記憶に新しいことです。 ２００９年には１１月から１２月に日本でも大流行しました。いわゆる大流行「パンデミック」という言葉で表されます。 症状は従来の季節型インフルエンザとほとんどかわらないといわれていますが １）比較的若年層に多いし若年層でも重症化する場合も多い（今までの季節型インフルエンザで特にＡ型は 高齢層に多いようでした）しかし一概にはいえない。ただ幼少、年少者や若年層、10代から20代にも比較的多い。 ２）検出キットではＡ型として出やすい。 2010年以降は新型、A Bすべて行えるキットも出ました。 ３）抗インフルエンザウイルス薬が早期発見、早期治療で効果がある。（これは従来の季節性と同じです） ４）ワクチン接種で予防も可能。 幸いなことに「ほとんどのお子さんや患者さんは季節型インフルエンザと同様３-５日間発熱が続いた後に 自然に治ります」 しかし脱水、特に子どもに多い痙攣、呼吸（これらは季節性でも同じながら）などもありえます。 定期観察、またはやめに医療機関に年齢と関係なく｢受診を進める」とともに｢季節性インフルエンザ」に 準じての治療であること、ワクチンの接種を｢流行より早くしておく」（これはまたワクチンの所に 書いておきます） 【インフルエンザウイルスワクチンに関してのQアンドA】２０１１年度 ともかくパニックにならないことも大事です。
【インフルエンザウイルスワクチンに関してのQアンドA】２０１１年度
冬に多い風邪とインフルエンザウイルス風邪ＱアンドＡ 2011年版を参考にしてください。