【甲状腺とバセドー氏病(甲状腺機能亢進）】
バセドウ氏病は『甲状腺』という、体に大切な甲状腺ホルモンを産する所、これは首
の前にありますが（内分泌器官）そこが異常に機能亢進する疾患です。甲状腺機能亢進症状
の中の一疾患です。甲状腺腫脹、甲状腺機能亢進症状も参考にしてください。
甲状腺機能亢進症といわれる一連の疾患があります。甲状腺機能亢進症状を呈します。
この中で病因がたくさんあり（つまり亢進症の原因はひとつでない）代表的な疾患がBasedow's diseaseです。甲状
腺ホルモンが非常に多く出てきます。ホルモンは体のいろいろな部分で機能してくる
し、これが産生されるので、これによっていろいろな弊害が出ます。これは下に書い
ています。
甲状腺のびまん性の腫れ（甲状腺腫）があり、甲状腺組織を取って調べると特有の像が
見られます。
症状は甲状腺機能亢進症状にあります。
亢進のために甲状腺ホルモンが過多になり、そのため体重減少、食欲過多、多汗、動
悸などの活動性更新になる疾患です。非常に疲れやすくなったりまた人によっては精
神的な変化も起こることもあります。甲状腺は腫れて来ます。眼球突出なども見られ
ます。甲状腺、つまり首の前の方が腫脹してきます。
これらもいろいろな血液検査とか甲状腺機能検査をしてから決めます。
原因はいまだはっきりしなくて、自己免疫疾患とかいろいろ説はありますがはっきり
しません。
初期、あるいは軽度には薬治療があります。抗甲状腺薬内服でホルモン産生を押さえ
るやり方です。後放射線ヨード治療などもあります。（しかしそれぞれに副作用もあ
ることはあります）
しかしそれでホルモンの減少とかが望めない、病態がよくならないとか腺腫(固まり
ですね)が大きい、妊娠予想、抗甲状腺薬の副作用が大きいなどの事で薬だけでは難
しい時はその適応によって手術を選択することもあります。
おそらくこれは主治医の先生に言われると思います。
といってもこの手術に関しては、やはり『どの部が腫れてまた今のホルモン動態がそ
のくらいで、また合併症がどのくらいで』などと個人差がありすぎ、これは一言で『
どういう手術だ』と言えないと思います。目的として『一般に』ホルモン過多と腫脹
のために手術しますが。
手術後もホルモンが正常になるまでは薬や放射線ヨードで管理します。
手術の後甲状腺ホルモン動態もどうなるか、これも後内科の先生などと協力して
追加治療しなくてはならないでしょう。
特に女性は妊娠があるので、そのことも考慮して妊娠前に手術を選択する場合もあり
ます。
手術にするか、それともそれ以外にするかなどは個人差があるので主治医の先生とよ
く相談してください。甲状腺機能検査も参考にします。鑑別は
甲状腺 結節性甲状腺腫、腺腫様甲状腺腫などの・甲状腺腫脹を参考にしてください。
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