【休日、急に耳が痛くなった時】

まず原因はいろいろありますし、すでに耳が痛くなる、という項目で書いていますが、
実際どうしたらいいかです。まず一番頻度の多いのは急性中耳炎か外耳道の炎症です。
中耳炎　急性中耳炎
反復する外耳道炎か、特に急性外耳道炎　耳せつ（じせつ）

休日は耳鼻科の休みの日が多く、なかなか耳鼻科に行けないこともあります。何もな
いまま、耳が痛くなった場合は上の２つが多いでしょう。（耳かきをしてて傷をつけ
たのはまた別項に書きます）

この上の２つは一番困るのは耳が痛いことです。でも上の２つなら難聴に一生なった
り、あるいは後遺症として残ることは、後々、きちんと処置をしておけば、つまり休
日が終わって平日に改めて耳鼻科に行って診察を受け、処置をしたら、ほとんどあり
ません。

ですからまず休日にすることは

１、炎症を止めること

２、痛みを止めること

です。内科当番医に行くと、まず抗生物質と痛み止めを下さいますので救急として受
診する場合なら内科当番医がいいでしょう。

その痛み止めで、大抵急性中耳炎なら数時間で痛みが引き（つまり急性中耳炎の痛み
のピークは数時間以内です）後耳の違和感はありますが、痛みはさしあたって治りま
す。また鼓膜が自然に破れて耳垂れで痛みが終わることもあります。

外耳道の炎症は数日前に耳かきをしたと言う場合が多いです。この場合急性中耳炎と
の鑑別は耳たぶをひっぱり、痛みが増強したら外耳道の炎症です。これもかなり痛い
ものです。

こちらも内科当番医で痛み止めと抗生物質をいただくと、かなり痛みが収まります。

それでその後休日や夜間が終わったら、平日の耳鼻科でしっかり診察を受けて下さい。

それとよく耳が痛いというので家庭で耳の中を見ようとしたり、耳の綿棒で触る場合
もありますが、かえって悪くすることもありますので、まず何も触らずに耳鼻科に連
絡がつかない場合は内科救急当番医に連絡して下さい。応急処置をしてくださいます。

ただ痛みが収まったから大丈夫と思わず、休日が終わったら必ず耳鼻科を受診するこ
とこれは急性中耳炎から滲出性中耳炎にならないようにとの予防の意味もあります。