【喉頭炎症 急性声門下喉頭炎（仮性クループ）】
乳児、子供に好発する急性喉頭炎ですが、特に子供の喉頭内腔は狭小で粘膜の下は結
合組織からなっていますが、炎症が波及しやすく、そこに喉頭浮腫、浮腫（ふくれ）や腫脹が起
こると、声門下腔（左右声帯の下方組織）が中にせり出すように膨れ、そのために声
門（左右声帯の間の空間で、ここを通って息をする）の下の空間が狭くなって呼吸し
にくくなる場合です。
犬吠様咳嗽を起こし、息を吸えない呼吸困難（吸気性呼吸困難）
喘鳴（ゼイゼイと言う音）チアノーゼなどがあります。
窒息は稀ですが気をつけておかないといけません。
やはり気管内挿管なども稀に行うこともあります。
咽喉頭ジフテリアでこのような呼吸障害を起こすものを『クループ』といいますがジフテリ
アでないので仮性クループとなります。
治療はすぐに鑑別です。乳幼児に多いことから【RSウイルス感染症】（アールエスウイルス感染症）、一応こういった呼吸困難を訴える子
供は疑ってみて、ファイバースコープなどで、声門下の粘膜が強く発赤して腫脹して、
あたかも声帯が二重になってるように見えることを、確かめた後
１、アドレナリンやステロイド剤吸入
２、喉頭ネブライザー
３、全身状態改善のために点滴
４、抗生物質投与
ある程度軽快したら予後は良好です。
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