トップページへ戻る【子どもで扁桃腺を取ったら風邪ひきやすくなったと言われて手術を迷っています】 これは口蓋扁桃腺手術適応があったからすすめられたのでしょう。 でも実際繰返しているか、あるいは口蓋扁桃肥大だけか、 あるいは口蓋扁桃の急性炎症（急性口蓋扁桃炎）を繰返す、増悪型かは不明です。 まずしっかりと適応があるかどうかは耳鼻科の先生とお話してください。 口蓋扁桃腺手術適応というものはあるのです。 ただ風邪にかかりやすい子供さんでたまたま口蓋扁桃が大きかった、だから 摘出しても、あまり効果がなく、あくまでその繰返すヘントウセンが口蓋扁桃炎の 急性増悪かが問題なのです。 扁桃腺（口蓋扁桃）は肥大だけでは手術になりません。ただ適応がある場合は年中 さんくらいから摘出します。 口蓋扁桃肥大もお読みください。 口蓋扁桃腺手術適応・・・扁桃腺で手術を勧められた時に。 口蓋扁桃腺摘出手術もお読みください。 扁桃腺（口蓋扁桃）には免疫機構があるから、幼少時は取らない方がいい、と言う ことを昔は言われていましたが、今は最低でも３歳以上、あるいは人によったらもう 乳幼児から、ほとんど口蓋扁桃には免疫機能はないと言っています。 だから取ったから免疫がおかしくなって風邪をひきやすくなったことはありません。 ただ、口蓋扁桃の摘出手術にも書いていますが全身麻酔をして、入院という別環境 ですることから、やはり手術して３週間から１カ月は大人ではあまり無理できません。 そのとき動き回って、体調不全になることもあります。口蓋扁桃腺摘出手術に書いています。 また扁桃器質をもってるように、口蓋扁桃以外でもノドが弱い場合は結構います。 口蓋扁桃は咽頭や口などの扁桃組織（ワルダイエルリンクといいます）の一部です。 だから小さい時に口蓋扁桃摘出手術を受けた人の喉はワルダイエルリンクが発達し て、口蓋扁桃以外の舌扁桃、咽頭扁桃、喉の扁桃腺の小さな組織に感染を起こす場合 が人よりは多いようです。扁桃器質と白苔、膿栓も参考にしてください。 それと、確かに口蓋扁桃摘出で、口蓋扁桃に悩むことはなくなったけど、これらの 口蓋扁桃の炎症がなくなったからといってすべて風邪症候群や、発熱から解放された 訳でなく、ついつい口蓋扁桃摘出手術に過度の期待をよせて、摘出したからもう風邪 症候群や発熱しなくなる、すべて治るというものでもないのです。 特に風邪にかかりやすいも必ずお読みください。 扁桃器質による咽頭炎が起こり易いこともありますが、摘出手術後に過度の期待を よせ過ぎて、摘出手術後も偶然喉の炎症になったら、やはりあんなに手術したのに、 喉は相変わらず悪くなるではないかと不満を言う人もいます。スーパーマンになった わけではないのです。 やはり無理は禁物です。 純粋に口蓋扁桃腺の炎症だけを比較したら、摘出前に比べ、摘出後は口蓋扁桃の慢 性炎症や肥大による悪い影響も９０パーセント近くが改善しています。高熱を出さな くなった、遠足や旅行前に熱で中止になることもなくなった、いびきがなくなったと おおむね好評です。 耳鼻科の先生とよく相談してください。 風邪をひきやすくなった、体が弱くなった、免疫機能がおかしくなったと言うことは まずないでしょう。
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