【赤ちゃんの鼻がつまる その２】
まずお子さんは鼻が詰まりやすい。何故か鼻水も出安い。これは別項の『赤ちゃんの
鼻が詰まる その１』という所で書いていますが、一度耳鼻科でしっかりと鼻水を吸
引していただくことがいちばんとしても、なぜ詰まるかと言うことになります。
赤ちゃんの鼻が詰まる その１も参考にしてください。
乳幼児は鼻が詰まりやすいものです。これも『なんの病気か』でなくて単に鼻が詰ま
りやすい子はたくさんいます。やはり親御さんにアレルギー性疾患がある場合は幼少
時から外界の空気や物質に何かのアレルギーがあるのかも知れません。
もう乳幼児でアレルギー性鼻炎はあります。
『小さい時からの鼻詰まりと遺伝』ということはあります。その項も参考にされてください。
しかしそうでなくても鼻が詰まる。
私が実際お子さんを見てないので難しいのですが、ただ生後半月くらいまでのお子さ
んは特に鼻が詰まる、夜、鼻をぶすぶす言わせて心配だと来られる場合もあります。
そして昼間鼻を見たら異常は全然ない、アレルギー性鼻炎も鼻そのものの鼻水もない
というお子さんもいます。数回通院して一応鼻の処置をしますが、数回したら来院し
なくなります。
昼もずっと続く場合もありますがで数カ月後すっかり大きくなって、
たまたま鼻や耳の病気などで、３歳くらいになって来られた時は『ああ、何となく治
りました』が多いようです。（大体1、2歳過ぎると）
ここからは私の想像ですが、結局鼻において鼻水や鼻づまりをさせるのは、自律神経
と言います。
これには副交感神経と交感神経があり
副交感神経の緊張は鼻の血管の拡張と鼻汁分泌増加を促し、
交感神経の緊張は血管の収縮と鼻汁分泌の抑制を促します。
アレルギー性鼻炎や風邪の鼻つまりはこの副交感神経優位のために、粘膜拡張、分泌
物の増大をおこします。うまく書けないながら、乳児はこの大人なら絶妙にコントロー
ル出来ている交感神経、副交感神経のバランスがとりにくいのかなと思うことがあります。
で、大きくなったらこれらが大人の正常の働きに近くなってくる。あるいは冷たい風
にあたったら大人でも敏感な人は鼻水が出たりしますが、これは、こういう自律神経
の働きですね。
また、アレルギー性鼻炎の方でも朝に発作が起こり易いのもこの時は副交感神経優位
だからと思います。もしかするとアレルギー性鼻炎の可能性もありますが・・・だか
らといって一時的な症状かも知れません。
そういう『反応性の赤ちゃんの鼻詰まり』
もあるかも知れないのです。しかも赤ちゃんは鼻をかめません。（鼻詰まり対策は赤
ちゃんの鼻が詰まる１でも書いています）
しかしそういった鼻水が粘性で取れにくい時は昼間でも鼻づまりの原因になったりす
るし、一回鼻の吸引を耳鼻科でするだけで経験上、その夜はしっかり寝れる（多分粘
性で取れにくかった鼻水が取れたからでしょう）ことも多いし、耳や喉などのチェッ
クもしていただけるから、しばらくまめに通院されてはいかがでしょう。
家庭で出来る鼻詰まりの治し方は、姑息的ながらお子さんの両方の鼻をいっぺんに親
の口でふせぎ、鼻水を口で吸い出すという方法もあります（これが鼻用吸引器よりずっ
と効果的です。風呂上がりにやってみてください）
が、鼻水が粘性でなければこういうことは可能ですが粘性鼻水なら奥まで取れず一度
耳鼻科で粘性の鼻水をしっかり取っていただいたらいかがでしょう。
おそらく今は粘性の鼻水が鼻詰まりの原因になってるのでしょう。
粘性のたまってる鼻水を取るだけですっと次から通る子もいます。
後室内の温度変化には気をつけてください。後湿度もですね。後（あまり神経質に考
えなくていいながら）よく室内換気をよくすることと、後掃除でしょうか？室内のほ
こり、それとタバコなども増悪因子になることもあるでしょう。
寒いと何故鼻が詰まりやすくなるのでしょう。寒くなると鼻詰まりが多くなるのは何故か、
も参考にしてください。
特に幼少時の鼻詰まりは疾患がなくても起こります。
もしかすると夜中だけにこんこんと起こる軽い咳で、
小児科でも耳鼻科でも異常なしと言われているようなものの一部にもこの自律神経の
関係の調節不足があるかもしれません。
以下参考に・・・
子供にもアレルギー性鼻炎はあるのでしょうか・・・
幼児のアレルギー性鼻炎・・・アレルギー性鼻炎
子供さんにおいて
遺伝的に鼻が悪い家系はあるのでしょうか？・・・・・・・・・・・・・・
幼児で家系的に鼻が弱い場合，鼻疾患が多い場合
生まれつき鼻と気管支疾患が多い場合もあるのでしょうか？
副鼻腔気管支症候群（Kartagener症候群）原発性線毛運動機能不全症候群
鼻や副鼻腔へのご質問(アレルギー性鼻炎と花粉症は除く）のページに戻る
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