【エッセイ 2001年晩秋 自分を探して 古いウールコートが宝物であること】
ここは、寒いところというより山間部に近いゆえ寒暖の差が凄いところ。フリース素
材とかジャケットは着たら寒い寒い。
エッセイ 2001年晩秋 自分を探して コートの季節の続き。
ウールコートは私にとっては、ドレスとかスーツとも、ちょっと別物だ。ウールコートの2/3
以上は叔母とか母のお下がりとか、学生あるいは結婚前に買ってもらった20年以上の
ものである。昨日その1枚を裾のお直しにもっていった。それも15,6年前に買った赤
いコートで裾が長すぎるので業者さんに直してもらうつもりである。きっと直ったら、
フォーマルに着ていけるだろう。
で、実はウールのコートは着物を扱うつもりというのも一つである。孫の代まで使え
るものもあるのではないだろうか。ほら、外国で、このジェエリーはおばあちゃん譲
りなのと言う感覚なのかも知れない。私はウールコートは一生ものと思っている。特
にカシミア入でもなしでも。エッセイ 2001年秋に思うこと 一生ものの洋装とは、
とは相反するけど・・・。コートだけは別の意味で、代代伝えれるものと考えたい。
一生着れる一生ものという意味でなく、子どもに伝えられるものという意味で。
ジェエリーもバックも何もなくても、私が大切にあつかったものとか、母や叔母たち
が残してくれたものとか、あるいは私が、20年ずっとつかってきた財産の筆頭。それ
がウールコート。カシミア入のもなしのもあるが、上質でともかく軽い。
ロング丈もショート丈もいろいろある。
でも手入れすると、コートは本当に長持ちする。デザインも、私の大好きなステンカ
ラー、テーラードとか、ロング、ショートとか。オールベーシックの無地が多いがツ
イードあり。チェックもある。
しかしその管理は大変だ。虫干しとか、ウールコートは自宅で洗うとか。
何故たとえカシミア混でもウール100かというと家で洗えるから。自宅で。ただ大変
です。ウールコートはまったく絞らず水が垂れたまま（1枚10キロ近い・・・）陰干
し。しかも冬あけに15枚・・・・。しかも襟が壊れないように襟とスリットにしつけ
糸して。ボタンも見て。しかし母にしろ私にしろ、仕事場に着ていくため一生ものの
コートとして買った、あるいは作ったもの、1970から80年初頭年代ものだからすごく
繊維がいい。おそらくオーダーメイドではないのという、私のだいすきななんとシル
クツイードあり。カシミアあり。長女に譲るオーダーメイドリバーシブルとか・・・。
ただ古いのだがウールコートはデザインはほとんど変わらないだろう。
夏になれば虫干し。しっかりとショウノウなどを入れての管理。大変だ。
私もコートはいいものを買った。春の最終冬物のバーゲンで5万のコートを、1万に値
切って買ったり。
私とか母とか若い時に大切に着たウールコート。
昔からのウールコートが好きだ。自分で洗い、自分で大切にする。服を大切にするっ
て服に恩返しのような気がする。
私のウールコートっていろいろな人、私を含め、あのころものがなくても大切に着て
たという誇りが詰まってる気がする。一枚一枚大切にしたい。
娘にも、これは来年あんたが大学生になったらあげるという私のコートと私の振袖を
見せてる。すごく長女は気にいってる。
いつか娘に子ができて、まだそういうコートが残っていたなら、私が、これはね、お
ばあちゃん（私）が若い時に着てた、20の時のコートなの。あんたが15になったから
あげるから、大切に着なさいと、そう孫にいえたらうれしい。
エッセイ 2002年初春 40代からのおしゃれ お気に入りコートもある。
しかしいつまでも保存してるわけでない。
どうしても着れない母ゆずりとか私の若い時の何百の古い服は
エッセイ 2001年初冬 40代からのおしゃれ 25年間のすす払い。リサイクルショップ利用
エッセイ 2001年初冬 40代からのおしゃれ リサイクルから考えた、これからの買い方
エッセイ 2001年冬 40代からのおしゃれ 倉庫整理とリサイクルショップで
で書いた市内のリサイクルショップにもっていったことをかきくわえておく。
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