【アレルギー性鼻炎 花粉症 私的感想 風邪症候群には花粉症やアレルギー性鼻炎を悪化させる?】
アレルギー性鼻炎 花粉症特集 風邪と花粉症との区別 今日の健康(ＮＨＫ教育 2001 2 5より)
のように2月は風邪と花粉症の区別がつきにくいことはありましたが・・・
もう3月中盤になっています。
これは私的感想です。また風邪と花粉症は確かに区別しにくいこともありますが
最近ではもっと多くの種類のインフルエンザウイルス風邪AまたはBどちらかの迅速検査ができて、インフルエンザ
ウイルスも外来で検査できるようになりました。
インフルエンザ（ウイルス感染）も参考に。
2001年3月中旬は不思議ですが、またインフルエンザウイルスBらしい患者さんが
増えています。
実はAとBを同時に迅速に調べることができるキットが底をつき、今A型しか
調べられません。で昨日、インフルエンザBウイルスらしい患者さん、つまり
中等度発熱と倦怠感がある、またはあった人が続けて来院しています。
この方々は風邪だけでなく、風邪と同時あるいはそのもう少し後に
一旦軽快してた鼻炎や目の痒みの悪化などが悪化しているようです。
全身の風邪症状は一旦おさまり、（さすがに花粉症で38度の熱まで出ないはず、
38度近く前日に出てから花粉症が悪化してきた方もいます）その発熱後は
発熱は収まり、やや咽頭発赤はあります。
しかし、それまで、コントロールできてた花粉症症状の悪化を訴えています。
確かに花粉症などから咽頭に後鼻漏が流れ、風邪をひきやすい状態でありますが。
中には、その風邪症候群の前には、すでにかなり花粉症がおさまってた方が
多いのに、発熱後、また悪化してきています。特に目のかゆみ、鼻のかゆみなどです。
鼻詰まりもあります。
アレルギー性鼻炎や花粉症にはいろいろな全身症状が一緒に起こることもあります・・
アレルギー性鼻炎や、花粉症は全身的な対応が必要ということに関係してるのかも知れないですね。
で、メカニズムは解りませんが昨年から冬の経験から、なんらかのウイルス感染の時には
（インフルエンザウイルス風邪など）今まであまりアレルギー性症状が出ない人でも、
ハウスダストアレルギーをもってる方に鼻症状が特に出るすることがありました。
風邪の時細菌性でもウイルス性でも、花粉症に似てる場合もありますが、
「ウイルス感染や細菌感染などで体に異物反応除去反応、炎症、発熱が起こった後
その人がもってるアレルギー疾患、つまり花粉症そのものを悪化させる何かからだの
メカニズムが起こる」のかも知れません。
炎症とはを参考にしてください。
風邪やウイルス感染で言われる急性炎症ってなんでしょうか？外からの異物、細菌、
ウイルスにより『感染』が起こりますが、それによって生体は『炎症』を起こします。
これはどういう仕組みで起こるのでしょうか？
その感染微生物の毒素が、人間に反応や損傷破壊をもたらし、
炎症を誘発をどうしてするかを書いておきましょう。
異物に対し生体（人間）はアレルギー反応（抗体を作る）、あるいは白血球や化学物
質が出てそれを体内で殺すため対応します。
しかし、その化学物質などで血管の透過性などが起こって局所で熱や腫脹（ふくれ）
が起こったり、白血球や血小板からも化学物質が出ます。それが局所ですむこともあ
ります。
ただ、この一部の化学物質あるいは外来物の細胞膜の分子などが体全体に回ります。
これを遊走因子といいますが結構種類が多いです。
そしてそれらが痛みの感じやすい所（頭や関節）に作用して、
化学的にそのあたりを刺激して痛みを誘発させ、
頭痛や関節痛を起こします。
有痛物質（セロトニンとかキニン）や、あるいは因子に発熱物質も加わります。
もっと詳しくいうとこの発熱物質で視床下部というところの
体温設定中枢を刺激するのですが（体内の設定温度を高めますことで全身の発熱が起
こります）。
そういうわけで非常に簡単にいうと感染から炎症が起こり、そのために
体に反応が起こり、化学物質が出て、またその炎症によって変化した外来異物とか、
抗体などが沢山体を流れそれが有痛、発熱を促進するのだと言うことでしょうか。
ただ全部の炎症を『一くくりには』出来ません。外部から入ってきた感染源の種類とか、
後その抗原抗体反応で出るものとかが違うので、同じような一見似た風邪症状でも少
しずつ反応が変わるようです。(たとえばハシカ、オタフクカゼなどはすべて違うウ
イルスですね。
種が違うとやはり症状の出方も変わります。
また受け入れ側の生体のどこが弱ってるか。どこに炎症反応が出やすいかもあります。
年齢、抵抗力の差、コンディションの差もあります。個人差と同時に人によっても違
います。抵抗力の弱った老人と元気な青少年では反応が変わります。同じ風邪のウイ
ルスでも二次感染を起こしやすい人もいます。
ですから風邪などの炎症そのもので症状が悪化した上に花粉症が加わった。
逆に花粉症で副鼻腔炎とか咽頭炎を起こしてた上に炎症が加わった。
症状で花粉症があった上に炎症が加わった。これで症状が悪化した上以上に
風邪などによるケミカルメデイエーターが花粉症を悪化させるB細胞、肥満細胞、
好酸球、T細胞あるいは、鼻粘膜そのものに悪化因子を加えた・・・
アレルギー性鼻炎 1型アレルギー
アレルギー性鼻炎 ケミカルメディエーターの様々な働き
アレルギー性鼻炎 ヘルパーTセル、Th2リンパ球、T細胞の働き
アレルギー性疾患と血液中好酸球いろいろ考えられます。
これらが風邪の炎症で微妙に花粉症を悪化させるような気がします。
発熱後、急に、今までおさまってきた目の痒みがまた起こった（まず風邪症候群では
目の痒みは起こらないでしょう）などをおっしゃって、しかもその数人は、今までこ
んなに花粉症がひどい中でも3月初旬は平気だった。あるいは初期治療でよくなってた。
あるいは、うまく薬などでコントロールできてたり、原因物質がハウスダストなど
軽度なもののそういう方でも、熱が出て以降から症状が出た方が多いようでした。
まず風邪との鑑別も必須でしょうし・・風邪と花粉症との区別、
風邪の後もなんらかのメカニズムで花粉などに
対し、感受性が高まるのでないかと思います。（目の痒みとか鼻むずむずなどが
発熱が治った後に急に出てきた方もいます）人間は不思議です。
逆に鼻炎の後は全身的な対応が必要のように風邪に似た副鼻腔炎一般や
アレルギー性咽喉頭炎・・・・花粉症でも喉がイガイガするなどもあります。
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