【めまい 脳卒中（脳血管障害）によるもの】
椎骨脳底動脈循環不全にも書いたのですが、 これで起こるめまいは一過性です。
一過性脳虚血発作も言われています。
しかし脳出血や脳梗塞で起こるめまいがあります。命にかかわるものもありますし、 部
位もさまざまである、 またいろいろな障害部位があり、 その障害部位で、いろいろな
主症状もあり、また範囲や後遺症などもさまざまですが、めまいを随伴することもあ
ります。一番気が抜けないものです。
嚥下障害、発声障害、質的構音障害、声帯麻痺にも結びつきます。四肢の運動あるいは感覚障害に
結びつくことも多いのです。
部位によって、たとえばワレンベルグ症候群など名がつけられています。
まずいわゆる脳卒中についてです。脳の血管の循環障害によって、脳細胞の働きが
停止することで、体に支障が出る状態ですが
大きく分けて
１ 脳梗塞
２ 脳出血
があります。また一過性なら一過性虚血性発作があります。
１、 脳梗塞
主な原因は、動脈硬化、不整脈、血管痙攣、炎症、高脂血症、高血糖や多血症な
ど血液の異常とそれに伴う血管の内径の異常。
脳の部分に血栓ができる（あるいは別の場所にできた血栓が運ばれる）血栓が詰ま
り、それより末梢に血液が行かなくなる。その末梢の血液支配を受けてた脳細胞に虚
血がおこる。
めまい、身体マヒ、意識障害など数知れずです。
脳細胞は虚血状態では機能障害が起こり、また脳細胞がそういった虚血状態に耐え
られる時間は長くなく、わずか５分以内、５分以内に血流が再開しないと細胞壊死が
起こる、それはかなり永久的であり、その壊死部分によっては長いマヒなどの後遺症
が残る。だから症状出現はかなり急激。
この場合同じく血栓でも一時的、数分以内で血栓が取れて、また血流の流れが再開
すると一過性脳虚血発作として、一時性に終わるが、それでもその一時性の場合もか
なりのめまいや、嘔吐などが起こる。
椎骨脳底動脈循環不全で血管にも原因がある場合（動脈硬化など）も参考にしてください。
嚥下障害、発声障害、質的構音障害、声帯麻痺にも結びつきます。
２、脳出血
高血圧、血管の奇形などで脳血管のある部位が破裂して血腫を脳や中枢内に作る。
その血腫が大きくなる、この固まりと回りの腫れ（浮腫）周囲を圧迫して周囲の血流
を圧迫させる。その直接的な部位および周囲の脳細胞の活動が低下する。
頭痛、嘔吐、めまいから起こる事が多い、後時間とともに症状が出る場合がある。
意識障害やマヒが進行性に出ることがある。
嚥下障害、発声障害、質的構音障害、声帯麻痺にも結びつきます。
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１にしても２にしても速やかな治療が必要な命にかかわるめまいです。生命にかかわ
るだけに生命の維持を優先させます。脳血栓を溶かすことや脳出血では血の塊を除く
脳神経外科処置や手術をします。これは脳神経外科の領域になります。とりあえずは
耳鼻科は、まず一過性脳虚血発作が起こりやすく、かつ動脈硬化進行、高血圧などの
余病、次の発作が疑われる方は、次には脳梗塞や脳出血も可能性があることを注意す
ることです。またベースに高血圧がある場合（高血圧レベルの診断と分類）
気をつけることでしょう。
めまいで来院された方の意識やマヒも必ず早く発見することでしょう。そして脳神経
外科に紹介します。
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脳卒中後遺症めまい
脳卒中の発作後は血管が堅くなって、脳血流量が少なくなってる上に血圧変動など
によるわずかな血流減少の影響が大きくでること。
その少ない血流から多くの酸素を取り込むために赤血球が多くなり、血液の粘度が
高くなってまた血流が滞りやすくめまいがおきやすいものです。
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