耳鼻科50音辞典フロントページに戻るエッセイ 更年期の始まりかもしれない（百恵世代のつぶやきその１） 先日パラサイトシングルのテレビをしていた。いろいろな考えの人がいる。若い世代っ て・・・。要するに生活レベル（って独身の時、ブランド品を買いあさり、給料全部 自分のものにして海外旅行して謳歌する若い世代の贅沢）を落とさないで、今度は旦 那さんのお給料でそのまま生活レベルを落とさない、専業主婦になりたい族もいる。 甘え・・・。親に甘え、今度は結婚（甘えさせてくれるお金持ち旦那さんを選ぶこと が先決）に甘え、子供は生まないか、一人以内、それ以降も実家に頼る世代もいる。 それから結婚を避けるグループもいる。様様な理由で。 ３０代の優雅なマダムたちの雑誌やテレビが最近ブームである。秋からだろうか。私 は今までそういう生活にまったく興味がなかったのだ。それなのに・・・旦那さんの お給料で食べていけて、専業主婦して、優雅にお洋服を買って、素敵なバックもって お友達とお茶。出かけるのは幼稚園の送り迎えとか、その後ランチにお友達といって。 海外旅行にエステに、ショッピングに。この服はエルメス、このバックはシャネルな のよと。家事やお掃除はお手伝いさん。あるいは独身ならお母さん、お父さんにして いただお嬢様。味わいたいお嬢様やマダムの特集が突然気になりだした。 明日の生活の心配もない。そんな優雅な３０代マダムの生活。私には考えもつかない 優雅な生活。または独身貴族のリッチな毎日。うらやましい。 最近更年期障害じゃないと長女に言われています。 お母さん、仕事から帰っての顔が疲れているよって。 結局私も今まで精一杯生きてきた、その分岐点かも知れないです。そろそろつけが回っ てきたかなあ・・・更年期障害じゃないかって。どっかで甘えたい、1日でもいいか ら休みたい、と思う。40過ぎたら頭はわかってても体がついていかない。朝になると 仕事行きたくない虫がぶーんぶーん飛んでくる。 私、何のために働いているんだろう・・・。今まで頑張りすぎた反動が来たのだろう か。更年期障害だろうか。そればかり秋から考えてた。３０代対象の専業主婦、しか も裕福な生活を見せる雑誌を読み、こんなに素敵な優雅な専業主婦にもなろうと思え ばなれるのにとすら思った。テレビのマダムコーナーを見てため息をついた。休もう か、休んでもいいんだ。 でも。 旦那に、いっそ仕事をやめてしまおうかというと、こういわれた。家とか仕事場とか そういう場所に限らず、私が今働くっていうことは自分のためだけじゃない、お金の ためだけじゃない。家庭をふくめた社会というものになんらか貢献してるからじゃな いか。たとえば外で人が私と会話する、それでその人が楽しくなるなら、それが私の 存在なんだ・・・それだけでも社会に貢献してるんだ。 今食べてる御飯もどこかの農家でお百姓さんが汗水たらして作ったものかも知れない。 今インターネットできるのも、たとえばNTTさんが貢献してるからかもしれない。（ その中にも女性も男性も老人も若い人もいるかも知れない。）今着てる服も誰かが作っ たもの、それは日本人かも知れない、外国人かも知れない。 だれかがどこかでたとえその人はお金を得るため仕事してるつもりであっても何らか の形で貢献してくれてるんだって。 一斉に社会が仕事しなかったら。たとえばまず子供たちが小学校や幼稚園にいっても 先生がいない（先生も働いている。そういう先生も働かなくなる）そんな甘いもんじゃ ない。電気が消え、ガスが止まり、すべて機能しなくなる。 仕事って、社会がそうならないための歯車なんだ。私ももうその小さな小さな歯車に なってる。それなら、きしんでもさび付いても、休みながらでも、ゆっくりでも動い ておくことだろうと。 実際好きで働いているわけじゃない。でもやはり誰かが私という存在を頼ってくれる 形になってる今、それが今の仕事なら続けておこう。事実私の医院に来てくれる患者 さんもいる。看護婦さんもいる。ネットの医療相談を待ってくれてる人もいる。私も なんらかの形で歯車になってるのかも知れない。 しかたないなら・・・しかたないと今はおもう時があってもいい。しかたないとおも う時も思わない時もあっていい、「40代の体力で精一杯やってやろう」って・・・そ れが最近どうしても更年期障害か元気が出ない。少しずつ精一杯の30代の10割から30 代で８割（40代には10割になる）にすることも必要かも知れない。 また同じ年の友達と話してみよう。 わたしたちの世代は真面目に固くるしく考える場合もありすぎるのかも知れない。
１９、エッセイ 2001年1月17日と百恵の時代と（世代を考えるその１）
２２．エッセイ 百恵の世代とその下たち・（聖子世代、友里恵世代）たち（世代を考えるその２）・
２３、エッセイ 少子化対策のかぎは高校生に(百恵世代ジュニアたち）（世代を考えるその３）
２４、エッセイ 百恵の時代と今、その続編（その時代、その子供たち、その親たち）（世代を考えるその４）
２５、エッセイ 子供を産まず結婚もしない選択肢 世代を考えるその５
２６、エッセイ 更年期の始まりかもしれない(百恵世代のつぶやきその１）
２７、エッセイ なぜこの町で女性が働くか（百恵世代のつぶやきその２）
２８、エッセイ 高度成長化地代の最後の世代から（百恵世代のつぶやきその３）とシリーズにしています。