トップページへ戻る【ステロイド（副腎皮質ホルモン）の仕組み（その１）】 副腎皮質ホルモン（副腎皮質ステロイド）の仕組みの一つを書いておきます。まだまだ作用 はあります。血管に対してとか、その他ですが、これはおりおり書いて今回は炎症、 かゆみ、過敏反応とステロイドを書いておきます。 厳密にいうと副腎皮質ステロイドの方がいいのですが(体内でできるものをホルモン とすると） 副腎皮質ステロイドを突発性難聴に使う場合はこれともまた別の作用を利用したものですの で。 まず炎症の項も見てください。非常に簡単にいうと、風邪ならウイルス感染から炎 症が起こり、そのために体に反応が起こり、化学物質が出てこの好酸球などの白血球 の集合とか、好酸球が害になる物質を出し害を与えるなどがあります。全身でなくて も、皮膚の局所炎症とか湿疹でも化学物質が痛み、かゆみを起こします。 しかしそういった反応、炎症反応とか抗原抗体反応をおさえるように作用する薬が 『副腎皮質ステロイド』グルココルチコイド、コルチコステロイドと言われています。 （副腎皮質ステロイド、つまり外部から投入した副腎皮質ホルモン） ただこの場合、身体に必要な抗原抗体反応とか炎症反応も押えてしまうのでそれに は気をつけないといけないのです。ただ副腎皮質ステロイドはこの反応が身体にひどすぎて不 必要、この反応は身体に必要とはけして区別してくれず、一律に体内のこういった反 応を押えます。 ステロイド（副腎皮質ホルモン）の場合ですがとても作用が多いのですが、軟膏な どに代表されるものは皮膚や粘膜のの炎症や抗原抗体反応、過敏反応（かゆみなど） を一律に押える作用を利用してるといいましょうか。 全身作用に使うものでは、例えば花粉症に副腎皮質ステロイド注射というあまり好ましく ない注射がありますが生態の防御機構を押えて、杉という異物が入ってきても素通りさ せて異物反応を起こさないようにするのです。ただ恐ろしいことに杉以外の身体に不 要な異物でもそういう場合素通りさせてしまう。体に害になるものが入っても異物反 応をおこさないこともあるので、危険で耳鼻科では通常やっていません。 これはアレルギー性鼻炎 1型アレルギー、 アレルギー性鼻炎 副腎皮質ステロイド注射も参考にしてください。 花粉症でも内服のステロイドのセレスタミンなどを用いますし，後局所点鼻薬のア ルデシンなどはステロイド入り点鼻薬です。点鼻薬のアルデシンなどはそこで杉花粉 の抗原抗体反応を軽減させる力があります。これはアレルギー性鼻炎 1型アレルギー、 の項も参考にしてください。 後自己免疫疾患、膠原病もありますが、自分の体の組織に抗体を作る場合です。 この自己抗体反応を押さえるために副腎皮質ホルモンは欠かせません。 局所では、 口内炎、皮膚疾患では過敏に粘膜とか皮膚が反応してるので、痒みとか痛みが起こ るそれをあまり過敏に反応させないようにするというものです。そのためつけると痛 みや痒みが軽減します。 つまり局所につけると炎症や過敏反応が弱まり、痛みや痛みが軽快します。しかし ずっとつけると皮膚や粘膜そのものの、外来物シャットアウト機構がおかしくなって ステロイド依存の皮膚や粘膜になるので，長期につけないほうがいいこともあります。 耳鼻科で問題なのは上のステロイド注射もさることながら外耳道炎に自宅でいつまで も副腎皮質ホルモン入り軟膏（副腎皮質ステロイド入り軟膏）をつけて慢性外耳道炎になるこ とです。 後こういった軟膏には抗生物質プラス副腎皮質ステロイドが入っている場合があります。 非常にはしょった言い方ですが、炎症や抗原抗体反応を一律に押える作用をうこと でしょう。ただこの炎症反応には身体に大切なものもあります。抗原抗体反応でも とても大切なものもあります。しかし身体に大切か不必要かはこの薬だけでは 区別できません。 耳鼻科で副腎皮質ステロイド（コルチコステロイド、グルココルチコイド）を治療に使う場合 副腎皮質ホルモン(特にグルココルチコイド)ステロイド副作用一覧 副腎皮質ホルモン(ステロイド)使用上の注意その2 禁忌と慎重投与も参考に。 長期にわたると皮膚や粘膜、ひいては生体本来の外来異物シャットアウト機能も おかしくなり、あるいは依存が出てきます。 やはり医師の指導の元でつけてください。 花粉症の場合は花粉症については・花粉症には普通奨励されないのがこの筋肉注射です。
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副腎皮質ホルモン(ステロイド)使用上の注意その2 禁忌と慎重投与参考に。・ 非常にいい薬でありながら、やはり副作用もあります。どういう場合でも医師の指導 のもとで使ってください。副作用としても 感染性が高まる疾患、特に好中球、免疫グロブリン、Ｔ細胞、補体系からもあります。